広告の運用で頭を悩ませている方・企業様は意外と多いです。
というのも、最近は広告も複雑化しており、内製&チョチョイのちょいでどうにかなるようなケースはほとんどなく・・・
多くの場合はシステム的な部分と、競合との競り合い、そしてそもそもお客様が広告をクリックしてくれない、広告が狙った層にリーチしてくれない!など、様々なポイントで悩むことになります。
そこでこの記事では広告の内製が難しい理由について分解して紹介し、さらにこれら広告運用をプロに任せるべき理由も解説していきます。
目次
広告の内製化(インハウス)とは?Web広告の運用主体をおさらい
我々が毎日のように目にするWeb広告の運用には、大まかに3つの形態が存在します。
それぞれのメリット・デメリットを理解することで、より理想的な広告運用の形を見つけることが可能となります。
内製:インハウス
インハウスとは、自社の広告運用を内部の専門チームで行うことを指します。
この形態には数多くのメリットがあります。たとえば、予算調整や広告内容の変更があった場合にもスピーディーに対応できるでしょう。
また、自社スタッフが直接広告運用に携わるため、自社商品やサービスに対する深い理解を反映した広告運用が可能となります。
しかし一方で、専門知識や運用経験が求められる部分でもありますので、社内リソースの設計や継続的な人材育成は欠かせません。
インハウス支援:内製と外注のハイブリッド
インハウス運用の課題を解決する形が「インハウス支援」です。
「伴走型インハウス支援」では、自社スタッフが広告運用を担当しつつ、専門的な知識や技術をもつインハウス支援会社が一緒に運用を行います。
この形態では、「自社スタッフが広告運用に直接携わる」メリットは維持しつつ「専門的な知識や技術」を持つ専門家の支援を受けることが可能となります。
とは言え、だからといって、全てがうまくいくわけではありません、中途半端な知識で進めてしまうと失敗してしまう可能性もありますから注意が必要です。
広告運用会社:外注
広告運用を外部に完全に任せる形が「広告運用会社」への外注です。
広告運用のプロフェッショナルが、最新の知識や技術を駆使して広告運用を行います。専門的な知識や技術が求められる広告運用を、自社の人員やリソースを割くことなく実現できます。
しかし、自社スタッフが直接広告運用に関与することが難しいため、広告内容や予算の調整などがスムーズに行えない場合があります。
また「予算に見合う成果を出す」プレッシャーが高い点も考慮する必要があるでしょう。
広告内製化のメリット
ここでは広告を内製化するメリットについて、解説していきます。主なメリットは以下の5つです。
- メリット1:マーケティングの知見が社内に蓄積される
- メリット2:コミニュケーションがとりやすい
- メリット3:情報漏洩のリスクが少ない
- メリット4:細かなPDCAを高速に回せる
- メリット5:手数料が節約できる
メリット1:マーケティングの知見が社内に蓄積される
まずメリットの1つ目として、広告を内製化することによって、自社のノウハウを蓄積することができます。
例えば、どんな媒体を使えばいいのか、どんなクリエイティブなら売れるのか、どのくらいの予算をかければいいのかなど、様々なことを経験的に学んでいくことができます。
これは、広告代理店など外部に委託するよりも社内でノウハウを蓄積することができるため、大きなメリットと言えるでしょう。
メリット2:コミニュケーションがとりやすい
メリットの2つ目として、広告を内製化することによって、コミュニケーションコストを大幅に削減することが可能になる点があげられます。
例えば、広告代理店に委託した場合、広告代理店とはメールや電話などで連絡を取り合う必要があります。しかし、これだとどうしてもタイムラグが発生してしまい、レスポンスが遅くなってしまいがちです。
一方、内製化することによって、社内でだけで、スピーディーかつ的確な対応が可能となります。
メリット3:情報漏洩のリスクが少ない
メリットの3つ目は、情報漏洩リスクの低さです。
例えば、広告代理店などの外部に依頼する場合、自社の情報が代理店を介して他社に漏れてしまう可能性があります。(※過去、実際にそういった話が業界人の間で駆け巡ったことがあります・・・) その情報が悪用されてしまう可能性も否定はできません。
一方で、内製化すれば、その心配はなくなります。
メリット4:細かなPDCAを高速に回せる
メリットの4つ目は、細かいPDCAを高速に回すことができる点です。
例えば、広告代理店に外注すると、発注してから納品されるまでに時間がかかり、その間は広告を出稿することができない、といった事態に陥ります。さらに、出した広告の効果を評価・分析して改善を出すにしても、外注していればそれだけ時間もかかります。
これに対し、内製化すれば、計画を立ててすぐにでも広告を出し、その効果を評価・分析し改善案を出して、また新たな計画を立てる、といったPDCAサイクルを回して、素早くきめ細く、より良い広告にしていくことが可能です。
メリット5:手数料が節約できる
最後にメリットの5つ目として、広告の手数料が節約できることが挙げられます。
例えば、広告代理店に外注した場合は、広告費の他に、仲介料やら何やらと色々と費用がかかってしまいます。
対して、内製化すれば、広告を作っていくための費用(人件費やメディアの使用料など)のみで済みます。
広告の効果は、広告を出しただけでは終わりではありません。その後、広告を見てくれた人が実際に商品を購入してくれたり、サービスを利用してくれるかどうかが重要です。そのため、広告の効果を検証して、よりよいものにするためにも、広告の費用はできるだけ抑えておくべきです。
広告の内製が難しい理由8選
メリットも数多くある広告の内製化ですが、実現が難しいと判断する会社も少なくありません。そこでここでは、広告の内製が難しい理由として、以下の主なもの8つについて説明していきます。
- 理由1:最新情報を常に反映させなければいけない
- 理由2:担当者の育成が難しい
- 理由3:業務が属人化しやすい
- 理由4:行き詰まった時に相談できなくなる
- 理由5:成果が出るまでに時間がかかる
- 理由6:経験者の採用難易度が高い
- 理由7:担当者の意欲を維持するのが難しい
- 理由8:他社の知見を提供してもらえない
理由1:最新情報を常に反映させなければいけない
理由の1つ目として、最新情報を常に反映させなければいけない、ということがあげられます。
広告をより効果のあるものにするためには、広告したい自社製品についての最新情報を常に反映させていく必要があります。自社製品が開発によって性能が変わればそれを、販売価格が変わればそれを、更新する必要があります。
また、自社製品を取り巻く状況もまた、最新情報にキャッチアップし続ける必要があります。自社製品に関係する法制度の更新や、競合製品の情報といった情報へのキャッチアップです。
これらを続けていくことはかなりの人的コストを必要とします。
理由2:担当者の育成が難しい
理由の2つ目としては、担当者を育成することが困難であることがあげられます。
例えば、WEB広告の運用を内製化した場合、広告運用の知識を持った社員が育たなければ、広告を運用することは不可能になります。そしてそのような人材を育成できる人材が必ずしもいるとは限りません。
また、営業部の社員が、広告の制作を行う場合、営業活動と並行して、デザインやWEBマーケティングといった広告に関する知識を身に着け、さらに後継を育成していくことは容易ではないでしょう。
理由3:業務が属人化しやすい
3つ目の理由としては、広告制作業務を内製化した場合、業務が属人化しやすくなる点があげられます。
広告制作のプロセスにおいては誰が何をどこまでやるのか、という範疇が曖昧になりやすく、担当者の技量任せになりやすくなり、仮にその担当者が転職などで会社から抜けたときには、広告業務がまったく機能しなくなります。
理由4:行き詰まった時に相談できなくなる
4番目の理由は、行き詰まった時に相談できなくなる点です。
広告を内製化した場合、社内に担当者以外に広告に関する知見を持つものがいない場合には、行き詰まった時の相談先がありません。かといって、自社製品など社内秘である内容も数多く、会社外部の人間に簡単に相談することもできません。
それゆえに、一度行き詰まると改善の目処が立たなくなることがあります。
理由5:成果が出るまでに時間がかかる
5番目は、広告を内製化した場合、広告の成果がなかなか出ないという点があげられます。
世の中には広告代理店というものが存在することからもわかるように、広告業務には多くの専門知識や経験が必要とされる側面があります。
広告を内製化したときに、担当者がそれらの知見を有していない初心者の場合は、すぐに効果の上がる広告を作ることは困難と言えます。
理由6:経験者の採用難易度が高い
理由その6は、経験者の採用難易度が高い、という点です。
理由5で述べたように、広告の初心者が担当になれば、効果のある広告はなかなか作れません。かといって、広告運用の経験者を採用するのは難しいといえます。
そのような人材は引く手あまたなため、獲得が難しいという側面もありますし、会社の事情として、広告運用だけのために新規に人材を採用する余裕があるとも限りません。
理由7:担当者の意欲を維持するのが難しい
理由その7は、担当者の意欲を維持するのが難しい、という点です。
担当者の意欲の維持の難しさは、ここまで述べてきた理由を考えてみれば明らかです。
常に最新情報にキャッチアップしなければならず、人材育成環境が整っているとも限らない、行き詰まっても相談先はなく、効果がなかなか出なければ周辺からのプレッシャーもかかってくる、かといって、経験者の人材が補充されるわけでもない……これでは担当者の意欲を維持されないのは、当然といえます。
理由8:他社の知見を提供してもらえない
最後の理由は、他社の知見を提供してもらえないという点です。
広告を内製化した会社にとって、広告業務に関する知見は社の財産です。それは他社に(特に同業他社に)教えられれものではありません。
また、会社や業種が違えば事情も変わるため、仮に教えてもらえたとしてもそれが自社の広告の内製に役立つとは限りません。
広告運用を内製化するためのポイント
広告運用の内製化を成功させるには、手順と方法を適切に理解した上で試行錯誤を重ねなければなりません。
続いては、具体的な内製化のステップについて詳しくご紹介します。
①社内に専門チームを設置する
広告運用を内製化するための第一歩は、社内に専門チームを設置することです。
「社内に専門チームを設置する」、これは単に人を増やすという意味ではありません。業務の理解とスキルの習得、そして組織として成熟するための各種教育やサポートシステムを整備することが求められます。
実際、専門性の高い広告運用を行うためには、マーケティング理論、広告プラットフォームの操作技術、広告効果の分析方法などの知識が不可欠です。
②社内人材のスキルアップを図る
次に重要なのが社内人材のスキルアップです。特にインハウス化初期では、広告運用に関する専門性やスキルを習得することが必要となります。
この段階で、外部講師を招いて研修を行ったり、広告代理店と共同でプロジェクトを進めるなど、方法は様々です。
「専門的なスキルを習得する」と聞くと、難しく感じるかもしれません。しかし、習得するスキルは会社の利益を直接的に上げるものですから、人材の育成と会社の成長が同時に進むのは大きなメリットと言えます。
③インハウス支援会社を活用する
特に初期の段階では、自社だけで広告運用を行うのは困難であるケースが多いでしょう。
そこで、専門的な知識や経験を持つインハウス支援会社と協力しながら、一緒に広告運用を進めていくことが有効です。
例えば、提案から実行、分析までを一緒に行う「伴走型」のインハウス支援などがあります。
ここで「伴走型インハウス支援」が必要ならば、我々がお手伝いします。当社では、御社のチームの一員として寄り添いながら一緒に広告運用を行うことが可能です。
【総括】広告の運用はプロに頼むべき?
WEB広告の運用は手軽に出稿可能な一方でやはり費用・予算がかかるものでもあります。
更に広告は「生もの」とよく表現しますが、効果測定も含めて絶えずPDCAサイクルを回していかなければなりません。
そのため、WEB広告のプロフェッショナルである広告代理店や運用代行会社に依頼するのがベストでしょう。
ただし、これらのサービスを利用する際は注意点があります。それは、広告代理店や運用代行会社に依頼をした場合「技術やノウハウは自社に残らないor極めて残りづらい」という点です。
つまり、広告費を支払ったからといってノウハウまで残してもらえるとは限らないのです。
(むしろ、各業者のノウハウやナレッジは顧客に伝わらないように施策する業者の方が多い印象です)
ということで、ゆくゆくは広告運用を内製化したいということであれば、当社のような伴走型のインハウス支援会社との二人三脚でまず運用する方が望ましいと言えます。
広告の内製化に関するよくある質問・疑問
広告の運用を内製化するための具体的な手順や、その際に起こり得る疑問について解説していきます。
広告運用を内製化したい方の疑問を解消するための一助になれば幸いです。
Q.広告を内製化できるまでどのくらいの期間が必要ですか?
広告の運用を内製化するためには、様々な要素が影響します。「社内の体制」「人員の能力」「教育体制」などが整っていれば、半年から1年程度で内製化が可能となる場合もあるでしょう。
しかし、最初からすべてを完全に内製化しようとすると、はじめて広告運用を手がける企業では2~3年を要することもあります。
広告運用は専門知識やスキル、経験が必要となりますので、一度に全てを内製化するのではなく、最初は部分的に運用を始めるという手法もあります。
「一部の広告運用を行い結果を見る」「必要なスキルを身につけた後に全体を内製化」など、段階的に取り組むことによって内製化への道筋が見えてくるでしょう。
また、進行状況によって変わるため「一定の期間」を提示するのは難しいとも言えます。
Q.Web広告の運用を外注すべきかインハウス化すべきか判断基準はありますか?
A,企業の組織体制や方針、そして広告戦略が基準となります。
それぞれにはメリットとデメリットがありますので、それを理解した上で適切な形を選ぶことが重要です。
外注には「広告運用の専門家に任せられる」「人件費を抑えられる」等のメリットがあります。一方、自社で広告運用を行うインハウス支援では「データの管理と活用」「柔軟な運用」等が可能となります。
具体的な判断基準としては、「自社の課題と目的」を設定し、それに対してどちらが有効かを見定めることが有効です。
例えば、「広告運用をより自分たちのビジネスにフィットさせたい」「自社の特性を理解した上で最適な戦略を立てたい」等の目的がある場合、インハウス化が適しているでしょう。
Q.どのような会社にインハウス支援の利用がおすすめですか?
A.特に「広告運用を自社で行いたいと考えているが運用の知識やスキルがない」「広告費用を抑えたい」企業におすすめです。
「インハウス支援」は、広告運用を自社で行うための支援を行うもので、専門の知識やスキルを持つスタッフを派遣し、戦略立案から運用までを二人三脚でサポートしていきます。
また、内製化を進める上で最も重要となる「人材育成」の面でも、インハウス支援は大きな効果を発揮します。インハウス支援により、実際の業務を通じてスキルを身につけることが可能です。
実務経験に基づく具体的なアドバイスや、現場での具体的なケーススタディ」などを通じて、自社で広告運用を行う能力が養われます。
広告運用のインハウス化は、一種の挑戦でもあります。「インハウス化のメリットとデメリットを理解し、自社のビジョンに合った形を選ぶ」ことが最も重要です。
まとめ
今回は広告運用の内製がなぜ難しいのか?ということについて、プロの目線から分かりやすくご紹介してきました。
広告は常日頃からブラッシュアップして新しいものを出す必要もあり、なおかつ広告の制作は最近各業種においてレベルが向上しているため、広告専門のチームがいるケースでもない限りやはりリソース上もハイクオリティなものを出し続けるのは難しいものがあります。
その他業務が属人化しやすいといった「如何ともしがたい問題」もあるため、広告運用の内製化はプロにご依頼をいただくか、当社のような伴奏形インハウス支援を行っている会社と協業して進めることで自社の広告担当者を育てていくことも、重要なポイントとなります。
当社であれば広告代理店のような形ではなく、あくまでもOJT研修のような形で広告担当者の方にノウハウをお教えしながら、プロの技術による広告運用をお手伝いさせていただいております。
広告の内製についてお考えの経営者の方や広告ご担当者の方は一度、お気軽に当社までご相談ください。
弊社では伴走型のインハウス支援により、 「広告担当者の育成」を承っております。
・広告運用の品質はプロ水準
・実際に運用するのは貴社(貴院)広告担当者
・広告代理店への外注・委託と異なり、ノウハウやテクニックは自社(自院)に残る
といった特長があります。
さらに弊社は「薬事法管理者在籍のインターネット広告代理店」です。
よって薬機法・医療広告ガイドライン等の各種関連法規についても対応が可能となっており、さらに
・YMAA(薬機法、医療広告ガイドラインの知識を習得した広告取扱担当者)
・KTAA(景品表示法・特定商取引法の知識を習得した広告取扱者)
も取得しておりますので、高い水準での広告運用をご提供可能です。
どんな些細なご質問でも構いません!
まずはお気軽にお問い合わせください。