WEB広告を運用するにあたって、最も重要なのが「ディスプレイ広告」です。
といっても、ご安心ください。仕組みだけ見れば、決して難しいものではありません。
ディスプレイ広告は簡単に言えば「サイトの各所にバナー広告を表示することで、ユーザーの目に留まる機会を増やす」という手法になります。
広告運用側から見れば、仕組み的に「配信を行うことで、様々なサイトの至る所に広告を表示させられ、広くユーザーと接触できる」ため、非常に効率の良い施策となります。
今回はこのディスプレイ広告について詳しく解説していきます。
目次
ディスプレイ広告とは?
ディスプレイ広告とは、WEBサイトの広告枠に表示される画像広告、動画広告、テキスト広告のことです。Yahoo!JAPANのトップページの右サイドに表示される画像(もしくは動画)広告などがその代表例でしょう。
バナーで表示されるパターンも多いため、バナー広告とも呼ばれることがあります。
リスティング広告が検索に連動して表れる広告(検索連動型広告)であるのに対して、ディスプレイ広告はその広告枠をもつWEBサイトのコンテンツに応じて表示される広告なので、コンテンツ連動型広告とも呼ばれます。
ディスプレイ広告の広告料金は一般的に、ユーザーがクリックするごとに課金されるクリック課金制をとります。広告が掲載される順位(表示場所や頻度)の決定は、設定された上限クリック金額と、ページ上でどの広告をどの位置に表示するかを決める数値である広告ランクによってなされます。
ディスプレイ広告に適切な画像サイズ一覧
ディスプレイ広告で最適な画像サイズはどれくらいなのかを見ていきましょう。
ディスプレイ広告は、基本的に以下のサイズで提供するケースがほとんどです。
・300×250ピクセル(px)
・728×90ピクセル(px)
・160×600ピクセル(px)
・320×50ピクセル(px)
・300×600ピクセル(px)
といっても文章だとまあ分かりにくいことこの上ないので、図解をご用意しました。
上記の図の通り、WEBサイトのコンテンツを囲うように各画像サイズの広告が表示されるケースが多くなります。
また、上記のサイズはGoogle、Yahoo!ともに共通して最適なサイズなので、このサイズを意識しておけば通常は問題なく出稿可能です。
ただし、最近はモバイル環境での閲覧も増えているため、スマホ画面のサイズも考慮した方が良いでしょう。
※特に320×50ピクセルはモバイル環境でのみ、フッター(ページの末尾)に表示される広告サイズとして使われることもあります。
ディスプレイ広告の効果
ここでは、ディスプレイ広告の効果について解説します。主な効果は以下の3つです。
- 効果1:潜在顧客の獲得に効果的
- 効果2:ブランディングを狙える
- 効果3:アプローチ方法が多様
以下、順に説明していきます。
効果1:潜在顧客の獲得に効果的
ディスプレイ広告の効果としてまずあげられるのは、潜在顧客の獲得に効果的という点です。
検索結果と連動して表示されるリスティング広告は、関連するキーワードを検索するという行動にすでにでているユーザーをターゲットにしていることからもわかるように、購買意欲の高いユーザーに的を絞ったアプローチをする広告手法です。
一方、ディスプレイ広告は、まだその商品・サービスの魅力やその商品やサービスを必要とする自身の抱える課題に気づいていない、潜在顧客に向けて広くアプローチできる広告手法です。
効果2:ブランディングを狙える
ディスプレイ広告の効果の2つ目としては、ブランディングを狙えるという点があげられます。
ブランディングの指標にはいくつか種類があります。そのうちのひとつである「認知度」を、多くのユーザーにリーチするタイプの広告手法であるディスプレイ広告なら上げることが可能です。
また、文字だけのリスティング広告と違い、画像や動画を使った広告を打てるディスプレイ広告なら、「メッセージ想起」や「好意度」を上げることも可能です。もちろん、その広告に表現力が求められることはいうまでもありません。
効果3:アプローチ方法が多様
ディスプレイ広告の効果の3つ目は、アプローチ方法が多様である点です。
リスティング広告のような文字だけの広告と違い、動画や画像を用いた顧客への多角的なアプローチが可能です。
文字だけの広告より目に止まりやすく、多くの反応を期待できるため、高い費用対効果も期待できます。
また、ディスプレイ広告の表示サイトの選択を工夫することで、想定していなかった顧客層へ届けることも可能です。
ディスプレイ広告の注意点
数多くの効果を期待できるディスプレイ広告ですが、逆に注意点もいくつかあります。ここでは、代表的な注意点をご紹介します。以下の3つです。
- 注意点1:コンバージョン率が低い
- 注意点2:成果が悪いとき、改善点がわかりにくい
- 注意点3:ランディングページとデザインを統一する必要がある
注意点1:コンバージョン率が低い
まず注意点の1つ目として、コンバージョン率(CVR)が低い、という点があげられます。
コンバージョン率とは、顧客転換率ともいい、広告を見た人(クリックした人)のうち、購入や申し込みなどに至ったのはどれくらいかを示す指標のことです。
上でも述べたように、ディスプレイ広告は、多様な潜在顧客へのアプローチが可能な広告手法です。これは逆に言えば、その商品・サービスを必要としない顧客もその広告からアクセスしてくる、ということです。
それゆえ、ディスプレイ広告は、実際に会員に登録したり資料を請求したり、商品を購入するといった成果に繋がることが低くなる傾向にあります。
注意点2:成果が悪いとき、改善点がわかりにくい
注意点の2つ目は、成果が悪いとき、改善点がわかりにくいという点です。
ディスプレイ広告は、画像や映像などを駆使した幅の広い表現が可能であり、かつ届くユーザーの範囲が広いため、どの要素がコンバージョン獲得に寄与したか、判断が難しくなる傾向にあります。
それゆえに、成果が悪い時に、どの要素には効果があってどの要素は改善すべきなのか、判断が難しくなります。
注意点3:ランディングページとデザインを統一する必要がある
注意点の3つ目は、ランディングページとデザインを統一する必要がある、という点です。
上述のディスプレイ広告の効果のところでも述べたように、ディスプレイ広告はブランディング効果があります。しかし、これを実現するためには、ランディングページとディスプレイ広告のデザインを統一することが大切です。
例えば、ディスプレイ広告は最新の流行の絵作り(カット割りや色調など)の動画なのに、それをクリックした時に表示されるランディングページのデザインが、それとかけ離れた地味なものの場合、ユーザーは混乱します。
(余談ですが、行動心理学の観点からも広告とLPのデザイン・トーンにあまりにも乖離があるとそれだけでユーザーが離脱するリスクが生まれます)
ともすれば、ブランドイメージさえ混乱をきたし、潜在顧客の獲得に失敗する可能性もあります。
本体のWEBサイトのデザインは変えられないが、ディスプレイ広告は流行に即したものにしたい場合は、例えば特設サイトを間に一個挟むといった工夫が必要です。
まとめ
今回はディスプレイ広告についてご紹介してきました。
結論としてディスプレイ広告は訴求方法もバラエティがあり、様々なサイトに出稿可能であることや複数パターンをトライ可能な部分で従来の広告よりも取り回しが利きやすい方法と言えます。
とはいえ画像サイズはもちろん、表現内容やブランディングという面からも戦略的な広告出稿が重要です。
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