最近「TikTok広告」が注目を浴び始めています。
少し前までは「TikTok」といえば若年層がメインで、広告として参入できる商材・業種にはどことなく制限があったような印象を受けます。
しかし最近では金融関係はもとより、学習プラットフォームであったり、中古車販売であったりと、多種多様な業種(そしてWeb広告でガンガン利益が上がるタイプの業種)がTikTok広告に続々と参入しています。
それどころか、一般的な建設会社が社長自らティックトッカーとして活動することによって、採用コストを大幅に減らすことができた!という報告も一部聞かれるほどになっています。
そこで今回は改めてTikTok広告は高いのか?というテーマについて、プロ目線でご紹介していきます。
TikTok広告の予算感からユーザー層や媒体特性まで、わかりやすく解説していきます!
目次
TikTok広告とは
TikTok広告について解説していきます。
ここでは具体的なメインターゲットとなり得るユーザー層について解説するとともに、広告の種類についても解説していきますので参考にしてみてください。
TikTokのユーザー層は?
TikTokの主なユーザー層は若者です。
一部、ユーザーの平均年齢は34歳というデータもありますが、実際のアクティブユーザーは全体的に10~20歳の女性がユーザーの約4割を占めており、10~20歳の男性も調査回答者の全体構成と比較して高い比率となっています。
TikTok広告の種類
TikTok広告には以下のような種類があります。
概ね他の動画プラットフォームと似たような座組となってはいるものの、起動画面広告など独特なものもあるので、ご紹介しておきます。
1.起動画面広告
起動画面広告とは文字通り、TikTokアプリを起動した際に表示される広告のことです。
効果が絶大であるというメリットがありますが、1日に1枠しか配信できないため、費用が非常に高く、枠を確保すること自体というデメリットも有します。
2.インフィード広告
インフィード広告とは、TikTokのおすすめ投稿へ配信可能な広告のことです。
ユーザーがいいねやコメントをすることが可能なため、二次拡散の効果も期待できるところが大きなポイントです。
3.ハッシュタグチャレンジ
TikTokのハッシュタグチャレンジとは、特定のハッシュタグを利用してユーザーが動画を作成し、みずから投稿する広告のことです。
もともとハッシュタグチャレンジは、二次創作が盛んなTikTok独自の文化といってよいでしょう。
これは企業が流行を作り出す、といったイメージで、企業はハッシュタグを付けた投稿を促し、認知度向上や売り上げ拡大につなげるというもので、他のWEB広告には見られない方式の広告です。
具体的には以下のような段取りで進むことになります。
1.出稿側が特定のハッシュタグを決定します(例:紙袋でキメる など)。ハッシュタグは、当然ながらブランドのキャンペーンに関連するものにしておくと良いですね。。
2.動画を投稿したものを、広告によっておすすめ表示されるようにしていきます。
3.おすすめを見たユーザーに「刺されば」、そのハッシュタグを使用して今度はユーザーが二次創作動画を投稿してくれるようになります。
4.無事にブームが醸成でき、チャレンジ成功(認知度アップ)となります。
4.運用型広告
運用型広告とは、ユーザーの一般投稿に紛れる形で配信できる広告のことです。
詳細なターゲティングが可能なほか、国内だけでなく海外へのリーチも可能であるというのがポイントです。
TikTok広告が高いと言われる理由
そもそも論で恐縮ですが、TikTok広告はよく「めちゃくちゃ高い」と言われることがあります。
確かにアプリを起動した瞬間に表示される全画面の広告(起動画面広告)は、1日限定一枠ということもあり、大変な広告費がかかります。
しかしTikTok広告の費用相場を見ていくと、他のSNSと比べ、特段にかけ離れて高いというわけでもないことがよく分かってきます。
それではなぜ、このタイプの広告が高いと言われるのか。詳しく見ていきましょう。
【そもそも】本当に高いから
そもそもTikTok広告は実際に高いというケースがあります。
というのも、TikTok広告には先程ご紹介したように、起動画面の広告枠であったり、ハッシュタグチャレンジを含めて大々的にプロモーションを行える枠組みが用意されています。
これらの枠組みを組み合わせると、おのずと広告費用が高上がりになることが考えられ、エンゲージメントや効果測定の部分を抜きにしても、単純に広告費用が高くなるというケースも多く見られます。
高いものだと一発の広告で1,000万以上の金額がかかるケースもあります。
TikTokのユーザー数が多いから
広告費用は、ご存知の通り広告をリーチさせる人数や配信される相手の数によって変動することがあります。
TikTokはユーザー数が極めて多いことから、こうした部分でも広告費用が予想以上にかかるケースもあるのです。
ちなみにとある調査によれば、日本のTikTokにおける月間アクティブユーザー数は1,700万人程度と言われており、大手のソーシャルメディアの中でもかなり上位に食い込んでくる数字となっています。
コンテンツとの親和性が高い&広告慣れしていないから
コンテンツとの親和性が高く、またTikTokのユーザーは他のSNSユーザーに比較して、さほど広告慣れしていないという部分もあります。そのため、結果的にコンバージョンが上がりやすいという話もあります。
その他、Tiktokはアルゴリズム最適化に優れているため、せっかく広告を出稿したのにあまり表示されないとか、目指す顧客層にリーチされないといったことが、あまり発生しない傾向にあります。
言い方を変えれば、他のSNS広告と比較すると「いろんな意味で」順調に広告の費用が消化されるというわけです。
その結果、広告に多くの費用が使われることになり、「TikTok広告はお金がかかる」といったコメントが出てくるケースも出てくる、というわけです。
TikTok広告に代わるオススメの広告出稿媒体は?
続いて、TikTok広告を出すのはちょっと・・・とお考えの方のために、TikTok広告に変わるオススメの広告出稿媒体についてご紹介していきます。
Facebook広告
Facebookは多くのユーザーを抱えるメガSNSということもあり、年齢層から個々人のインタレストまで幅広く広告出稿が可能です。
基本的にSNS広告を出稿するのであれば、2023年2月現在ですと、まずTikTok、次にInstagram広告の順番で検討のテービルにのるでしょう。
TikTokは動画主体であるためクリエイティブコストが高く、静止画しかない場合はInstagramが選択肢になります。
Twitter広告
Twitter広告は、しばしばTikTok広告などの若い世代向けの広告運用と比較されることがあります。
こちらについては速報性や拡散性が高いということもあり、詳しくは他の記事でもご紹介しますが、爆発力のあるコンテンツで特に効果を発揮する印象です。
Youtube広告
ヤング世代からシニア世代まで、特に映像やコンテンツの充実度で広告出稿をしたり、素材をPRしていきたいのであれば、YouTube広告もおすすめです。
最近はYouTubePremiumの契約で広告が表示されなくなっている層がいるものの、YouTube広告は一時期どんな商材でも基本的にコンバージョンが上がると言われたほど訴求力が高く、無料ユーザーの数も数が多いことから、より効果的な広告出稿が可能となるでしょう。
映像コンテンツなどをご用意できる案件であれば、YouTube広告もTikTok広告の代替案としておすすめできます。
TikTok広告を成功させるには?
結局のところ、TikTok広告を成功させるにはどんな方法をとるべきなのでしょうか?
ここでは広告運用を成功させる方法について、独自の視点から解説していきます。
ターゲットユーザーを把握する
まず、ターゲットユーザーを把握することが重要です。
TikTok広告は特にターゲットユーザーに特徴があり、ハッシュタグチャレンジなど若い世代や、最新の情報に敏感なユーザー層にアプローチが可能です。
その一方で、シニア世代向けの健康食品などをTikTok広告に流しても思ったような効果が得られないこともあるといえます。
最近はTikTokでも30~50代が増えていますが、さすがにシニア向け健食はまだ次期尚早かなという印象です。
動画コンテンツのクオリティを上げる
TikTokユーザーはいろいろな意味で目が肥えています。
ということは、動画コンテンツのクオリティを上げたり、TikTokならではの広告や動画の表現を取り入れることによって、コンバージョン率を上げることができると予想されます。
特にTikTok広告は動画を次から次へと流していくという媒体の性質上、最初の1秒が勝負のカギだと言われています。
例えば、YouTube広告やTwitter広告では絶対にやらないような「〇〇な人絶対見て!」というような、いろんな意味で手垢の付いているような広告手法も、TikTok広告のテクニックとしてはまだまだ利用可能であり、かえってこちらの方が訴求力があるというケースも見られます。
TikTok広告の効果を高める方法:プロを見つける
TikTok広告にはTikTok広告なりの流儀やコンバージョンが取れるテクニックのようなものがあり、TikTok専門のコンサルティングを請け負っているフリーランスも増えてきています。
しかし、そもそもWeb広告のことをよく理解しないまま、表現上アウトな広告を続々と出稿させるケースもあるなど、TikTok広告を効果的に行うには、プロの介入が必要と言えるでしょう。
基本的にTiktok広告は、Instagramのように自社で運用をしても上手くいかないケースがほとんどです。
当社であればTikTok広告はもちろんのこと、PRしようとしている題材がTikTok広告と親和性があるか、他の広告媒体で効果を出すことはできるかどうか、ということを含めた戦略策定のお手伝いも可能となっています。
まとめ
今回は最近話題のSNSであるTikTokについて、TikTok広告の費用が高いと言われる理由やユーザー特性、そしてTikTok広告に変わる宣伝の方法などについてまとめてご紹介してきました。
結論から申し上げれば、TikTok広告は一定のユーザー層には刺さりますが、その一方でシニア世代向けには若干テクニックが必要であったり、そもそも別の広告媒体で広告を出稿した方が効果としては高くなるというケースも見られます。
重要なことは、TikTok広告のみならず、広告は運用に強いプロを見つけ出して、力を貸してもらうことです。
また、そのような広告運用を内製化していきたいのであれば、広告のプロを自社内のチームに招き入れ、共同して戦略立案や実際の運用業務をしていくことを通じて、自社広告担当者を育てていくことをおすすめします。
当社では、インハウス支援という形で広告のプロが御社のチーム内に入り、戦略策定から実際の広告運用までを、広告担当者または広告担当の候補生の方にノウハウを余すとこなくお伝えしつつ、実際の運用のお手伝いをさせていただきます。
そして、ゆくゆくは卒業という形で広告担当者が独り立ちをし、社内の広告運用を一手に引き受けられるようなところまでブラッシュアップしていきます。
まずはお気軽にご相談ください。
弊社では伴走型のインハウス支援により、 「広告担当者の育成」を承っております。
・広告運用の品質はプロ水準
・実際に運用するのは貴社(貴院)広告担当者
・広告代理店への外注・委託と異なり、ノウハウやテクニックは自社(自院)に残る
といった特長があります。
さらに弊社は「薬事法管理者在籍のインターネット広告代理店」です。
よって薬機法・医療広告ガイドライン等の各種関連法規についても対応が可能となっており、さらに
・YMAA(薬機法、医療広告ガイドラインの知識を習得した広告取扱担当者)
・KTAA(景品表示法・特定商取引法の知識を習得した広告取扱者)
も取得しておりますので、高い水準での広告運用をご提供可能です。
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