中古車販売の広告手法は、古くからテレビやラジオなど既存のマスメディア媒体を使うことが多かったのではないでしょうか?
しかし最近はより多くの地域にリーチするため、あるいは利便性やコストの面を見てWebを組み合わせた集客に切り替える方が増えてきています。
その中で重要なポイントとなるのが、中古車販売業における広告出稿のあり方です。
最近流行りのWeb広告に加えて既存媒体との広告出稿も組み合わせることを考えなければならないのが、中古車販売業のまた難しく、トリッキーなところでもあります。
そこで今回は中古車販売業において広告出稿で売上を出すには?といったテーマで、おすすめの媒体や効果的な方法、そして広告出稿の令和版の「コツ」を総まとめしてご紹介していきます。
売上を伸ばしたい社長様、競合他社に負けたくない経営者の方、そしてある日突然、中古車販売業で広告出稿の担当に任命された広告担当新人の方。是非最後までご覧ください!
目次
中古車販売業者が使える広告媒体
中古車販売業者が利用できる広告媒体には、以下のようなものがあります。
それぞれ昔からある中古車専門誌や新聞広告などの、いわゆるアナログ(もしくはオフライン)の広告媒体の他、最近はWeb広告をはじめとする、中古車ポータルサイトへの掲載依頼やSNSに広告を出稿するといった方法があります。
その他、アフィリエイトサイトへの掲載という考え方もあるため、ここでは詳細に解説していきます。
中古車専門誌
中古車雑誌(中古車専門誌)は、中古車購入に興味のある潜在顧客にアプローチするのに最適な方法です。
ウェブの流れがメインとなってきているとはいえ、まだまだ多くの中古車を購入したいと思う層がこれらの雑誌を購読しています。
昔からある中古車情報誌への掲載といったイメージではあるもののやはり紙媒体の発行部数やそのパワーは目を見張るものがあり、広告出稿を考えるのであればまず一つ考えておいて良い施策と言って良いでしょう。
新聞広告
続いて、もう一つのアナログの広告媒体である新聞広告です。
これも昔からある広告媒体で、弊社でも未だに効果的な広告媒体の一つとして利用することもあります。
新聞広告は、掲載される紙面・時期・発行部数などにより費用感も効果期待値も変わってくることが多く、特に中古車販売業種であれば地域性の高い地方版に掲載するなどの施策を取ることで、地域的な効果を感じることができます。
一方で、全国版の紙面に掲載されることも(費用は高くなりますが)可能であり、全国的に効果を感じることもできます。
Web広告
Web広告について解説していきます。最近は中古車販売業でもWeb広告の出稿に踏み切る方が多くなってきているため、確認しておきましょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワード(検索語句)に連動して掲載される広告のことをいいます。
一般的には広告がクリックされると費用が発生します。(その他一定回数表示されることにお金を払うパターンなどもあります。)
中古車ポータルサイト
これは、一般的なポータルサイト(グーネットさんなど)に中古車情報を掲載して、ユーザーに見てもらう方法です。
これは、アフィリエイトサイトへの掲載と考え方は似ていますが、アフィリエイトサイトはユーザーがクリックした際に広告主に対してクリック料金を支払うことになります。
一方、ポータルサイトへの掲載は、一定金額を支払うことで掲載することができます。
SNSに広告を出稿する
SNSに広告出稿をする方法もあります。具体的な方法についてはスペースの都合上ここでは割愛します。ただ、普段使っている各種SNSやツールに出てくる広告は全て広告出稿をすることで表示されている、と思っていただいて大丈夫です。
また、実はこれは広告代理店を通さなくとも、自力で出稿することも(効果の程はさておき)出来てしまいます。
具体的に以下のようなプラットフォームで広告出稿を受け付けています。
- LINE
- TikTok
- YouTubeなど
アフィリエイトの広告主になる
仲介役のASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)を介して、アフィリエイトサイトに掲載してもらう方法もあります。自分で広告宣伝するのではなく、全国各地にいるアフィリエイターの皆さんに広告を打ってもらうという考え方です。
初期費用や月額利用料がかかったり、獲得数が少ないとマイナスになることもあるなど、多少のリスクが伴うのも特徴のひとつです。
その他アフィリエイトサイトの中には、昨今テレビの一部報道で見られるような悪質なものもありますから、必ずしもブランドイメージにマッチしたサイトに掲載されるとは限りません。
従来型の中古車販売店の集客・広告における課題とは?
広告媒体を利用する際にはいくつかの課題が存在します。これを理解したうえで、解決策を見つけることが成功への鍵となるでしょう。
主に考えられる課題について、それぞれ解説します。
広告費用が高い
特に新聞広告や中古車専門誌では、広告料が高額なため、初期投資が大きくなります。
一方で、Web広告は一定期間後の再出稿や修正が可能ですが、適切な運用をしなければ、費用が無駄になる可能性もあるでしょう。
差別化が難しい
同業他社との差別化は、集客において重要な要素ですが、これが難しい場合があります。
広告の中に自社の強みや特徴を明確に打ち出し、目新しさや信頼性を伝えることが求められます。
ネットユーザー増加によるマス広告効果の減少
近年では、若年層を中心にインターネットの利用者が増えており、従来型メディアの影響力が低下しています。そのため、新たな集客方法としてWeb広告の効果的な利用が必要となります。
以上のように、各広告媒体を上手く使いこなすには、その特性を理解し、自社の商品・サービスとマッチする方法を見つけることが重要です。
中古車販売にWeb広告が向いている理由
結論から言えば、中古車販売事業とWeb広告の相性はかなり良好であり、抜群です。
では何故、中古車販売とWEB広告の相性が良いと言えるのか、ここではインハウス支援を行っている「広告出稿のプロ」の目線から解説していきます。
具体的には若者への認知拡大はもちろんのこと、結局広告出稿のコストを抑えられたり、広告内容の変更は容易であること、また効果測定は効果検証がしやすいといったポイントが挙げられます。
若者に自社を知ってもらえる
まずは、車離れが進んでいるといわれる若者世代にも自社の情報を届けやすくなるといったメリットが挙げられます。
チラシや専門誌は興味のない人には見てもらえないことが媒体特性上やはり多いもので、必ずしも費用対効果が優れているというわけでもありません。
他方、自社に興味をもってもらえるユーザーにのみ広告を表示するなどして対策することができる点も、Web広告の大きなメリットです。
また、若者はインパクトのあるWeb広告にも敏感であり、SNSなどで話題になってより広い層に広がる可能性もあります。
【費用面】広告出稿のコストを抑えられる
次に挙げられるのは、Web広告は予算が少なくても手軽に始められる、という点です。
チラシや専門誌に広告を出稿するにはまとまった費用がかかります。また、これらを作成するにも時間が必要になるでしょう。
一方、Web広告では予算の上限を決めた運用が可能です。また、低予算で広告を出稿できるサービスもあり、予算の上限や出稿期間は随時変更することができます。
広告内容の変更が容易
チラシや専門誌では一度作った広告の内容は変更不可能です。一方、Web広告では、広告の内容は簡単に変更できる点もメリットです。
効果が出ていないと感じたら違う広告や訴求文章に変更可能です。また、自社のキャンペーンに合わせた広告も出しやすいので、タイミングによっては効果を上げることもできます。
出稿後の効果検証がしやすい
最後に挙げられるのは、出稿後の効果検証ができる点です。
Web広告では、クリック率などの数字を見ることができるため、実際にどれだけ効果があったのかはっきりわかります。
チラシや専門誌では、広告が成果にどの程度貢献したのか確認しにくいです。クーポンの利用者数で確認できるくらいです。
これらの理由から、中古車販売にWeb広告が向いていると言っても過言ではないでしょう。
また、効果を上げるためには、広告運用をプロにおまかせするというのも良い方法です。
ユーザーに刺さる中古車販売店の広告を作るには?
多くの中古車販売業者がWeb広告を利用する中で、ユーザーに刺さる広告を作ることが求められます。
そのために必要なポイントを3つ紹介します。
ポイント①ユーザーの心を引く要素を強調する
1つ目のポイントは、ユーザーの心を引く要素を強調することです。
例えば「豊富な品揃え」、「格安の価格」、「信頼できるアフターサービス」など、自社が誇る特長を前面に出すことで、ユーザーの注目を引くことができます。
ポイント②差別化を図る
2つ目のポイントは「差別化を図る」です。他の中古車販売業者と何が違うのか、それを明確に出すことで、消費者に選ばれるきっかけを作ります。
「中古車の品質に自信がある」、「全国どこでも配送可能」など、自社だけのメリットをアピールしましょう。
ポイント③プロにクリエイティブを作ってもらう
そして3つ目のポイントは「プロにクリエイティブを作ってもらう」です。プロのデザイナーやコピーライターに依頼することで、プロフェッショナルな視点からのアドバイスや、高品質な広告制作が期待できます。
自社で作成するよりも、広告のクオリティは格段にアップします。
【やり方】中古車販売業者のWeb広告出稿
中古車販売業においてWeb広告を出すには、どうすれば良いでしょうか。
基本的にはすべての広告の誘導先となる自社のホームページまたは、ランディングページと呼ばれる売り込み専用のページを一枚用意しておきます。
これはホームページ制作業者さんなどに依頼をするか、自社内製で作ることになります。外注に出して見栄えの良いものを作っておいた方が良いでしょう。
次にホームページに対して広告を出稿していくことになります。どんなところに出向するのか、また広告の単価はどのようにすべきか、など考えなければならないポイントがたくさんあります。こちらについては別の記事でも詳しくご紹介しているので、よろしければご確認ください。
また注意しておきたいのは安易なSNS投稿です。
多くの事業者の方がSNS投稿に集客を頼るというケースが増えてきています。しかしこちらは炎上リスクがあったり風評被害リスクがあるなど、必ずしも適切な方法と言えないこともあります。
確かに勢いがあってバズれば非常に大きな効果が望めますが、一方でマイナスの要素も多分に含んでいる方法だと認識する必要があるでしょう。
以下に、Web広告出稿の流れを解説します。
自社ホームページを作成する
まず一番初めに必要なのは自社ホームページの作成です。
「中古車販売業者」としての存在感を示すため、詳しい業者情報を掲載したり、取り扱っている車両の情報をアップデートしたりすることが不可欠です。
しかし、ただ存在するだけではなく、ユーザー体験(UX)を意識した設計が重要になります。例えば、一目で情報が伝わる直感的な操作性や美しいデザインが求められます。
競合分析やキーワード分析を行なう
続いて必要なのは、競合分析とキーワード分析です。他の中古車販売業者はどのような広告を打っているのか、またユーザーは何を検索しているのかをしっかりと把握しましょう。
「中古車 購入」というような一般的なキーワードだけでなく、「ホンダ フィット 中古」「中古車 購入 サイト おすすめ」のような具体的なキーワードを見つけることで、よりターゲットに合った広告を出稿することが可能となります。
広告(クリエイティブ)を作成する
次に、広告(クリエイティブ)を作成します。
ここで重要なのは、ユーザーの目を引くビジュアルと、具体的なメリットを伝えるキャッチコピーです。「当店だけの限定特典!」といった具体的なメリットや、「安心の全車保証付き」といった独自のサービスを前面に打ち出すことで、ユーザーからのクリックを促すことが可能となります。
Web広告を出稿する
次に、作成した広告をWeb上に出稿します。ここでは、広告の設定をしっかりと行うことが求められます。
「どの地域に出稿するのか」、「どの時間帯に出稿するのか」、「どのユーザーに表示させるのか」といった細かな設定を行うことで、広告の効果を最大限に引き出すことが可能となります。
効果測定を行なう
最後に、広告の効果測定を行います。クリック数や表示回数など、具体的な数値を基にした分析が重要です。
ただし「クリック数が増えれば効果的な広告」とは限りません。
例えば、クリックしたユーザーがすぐに離脱してしまっては意味がないのです。そのため、「訪問時間」や「訪問ページ数」など、Webサイトでのユーザー行動もしっかりと確認しましょう。
より効果的な広告を出稿する
広告出稿では、具体的なデータ分析と改善サイクルを繰り返すことが重要です。
クライアントのニーズや市場の変化に合わせて最適な広告戦略を追求し続けることで、ユーザーに刺さるWeb広告を実現できます。
まとめ
今回は中古車販売用の広告出稿に関してご紹介してきました。結論としては今後も需要がまだまだ伸び続けるであろう中古車販売業は群雄割拠の様相を呈しており各地に競合他社がいると考えて差し支えありません。ということで、自社の広告担当者を一から育てている時間はないというケースもあります。
かと言って外注で完全に広告出稿を丸投げしてしまうと、また様々なデメリットが出てきます。そこでおすすめしたいのが内製・外注のちょうど中間にあたるインハウス支援という考え方です。
当社がご提案している伴走型のインハウス支援は、御社の広告出稿担当者と弊社担当者の二人三脚で広告運用の実務や助言・指導を行い、ゆくゆくはノウハウと知見を残しつつ御社の担当者を広告担当に育て上げるといったサービスです。
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