近年、中・小規模企業でも手軽に始められることからWEB広告への出稿金額は右肩上がりであり、まさにこれからWEB広告への出稿を検討されている企業様もおられることでしょう。
すぐに開始出来るものだとTwitter,Instagram,Facebook、Googleなどの従来型プラットフォームがあり、加えて最近ではTikTokに参入する会社様も業種を問わず増えています。
しかし重要なのはやはり、広告運用です。
そこで今回は広告運用を内製で行う方法をまとめました。実は難易度こそ若干高めですが、広告運用は自社内製でも一通り行うことが可能です。
ここでは広告運用の方法をまとめてご紹介し、内製でもここまで出来る!というテーマでお送りします。
目次
広告運用を内製で行う際に必要な準備
広告運用を内製で行うには準備が必要です。ここでは広告運用を内製で開始できるようにするための準備を解説していきます。
この段階に関するコンサルティングやサポートを行ってくれる業者も確かにありますが・・・まずは一度内製でやってみるということが重要です。
内製にチャレンジされたい方は、以下の内容に沿って進めてみましょう。
広告アカウント・運用状況の確認
広告運用を内製で始めるために、まずは現在の広告アカウントの状況を確認しておく必要があります。
運用したい(広告を出したい)商材は何か、プラットフォームはどうか、またすでに運用しているSNSがあれば状況はどうなっているかを確認しておきましょう。
その他、すでに広告運用を一部でも外注している場合には、運用アカウントの所有者が代理店の場合もあるので、その場合は自社に運用権を移動してもらうことも必要です。
総じて基本的な情報の整理が必要なので、まずは全体像を把握します。
なおこれから運用を開始する場合は、アカウントの作成や使用するアカウントの準備が必要となります。
広告運用の流れを確認しておく
広告運用で重要な項目は
- ターゲティング(標的を絞る)
- ビディング(入札)
- クリエイティブ(広告掲載のために制作された広告素材のこと)
の3つです。
このどれもが非常に重要なポイントで、広告運用はこのどれが欠けても失敗してしまいます。
ターゲティング
まずはターゲティングです。
ターゲティングとは配信先を選定するためのユーザーの絞り込みのことを指します。
例えば化粧水の販売であれば、以下のようなターゲティングを行います。
※ターゲティングの指標は配信プラットフォームによって異なります。ここでは一般的なものを紹介します。
配信先の国:日本
配信先の都道府県:指定なし
性別:女性
年齢:25歳~49歳
興味関心のあるジャンル:美容、化粧、メイクアップ
興味関心のあるアカウント(※):美容チャンネル、アラサーインフルエンサーなど具体的なアカウントを指定
※Twitter広告・tiktok広告・YouTube広告では設定できるケースがあります。
上記のように商材を売り込みたい、つまり広告を配信したい相手の属性をターゲティングしていきます。
ターゲティングは細かく行えば行うほど、後にご紹介する入札の部分で費用が高上りになってしまったり、反対に広告運用の戦略上「全配信(とにかく誰彼構わず配信する)」とした方が結果として数字が伸びるケースもあるなど、奥の深いものです。
ビディング(入札)
続いて入札です。
広告運用の世界では基本的に広告が表示される・配信される時にかかる費用のことを入札(Bidding)と呼びます。
これは他の事業者が同じようなジャンルやキーワードで広告を掲載したいとき、予算をより潤沢にかけているほうを広告プラットフォームが優遇して配信しやすくしてくれるという仕組みのためです。
こちらについても広告表現や内容を少し変えるだけで単価が下がったり、反対に激戦区のキーワードに刺さりこんでしまうと広告の単価が高上りになってしまうなど、調整が必要な部分でもあります。
裏を返せば、広告運用担当者のノウハウによる腕の見せ所と言ってよいでしょう。
クリエイティブ
最も重要なパートです。
クリエイティブは広告を出稿した際に配信されたユーザーが、一番最初に目にするものです。基本的に画像と文章から構成されます。
動画プラットフォームの場合は動画広告なので、テレビCMと同じようなイメージとなります。
このクリエイティブの作成はガイドラインに準拠している必要があり、クリエイティブの状況によっては反応が取れないどころか、広告審査に抵触してアカウントが停止になるなどのリスクもあります。
人材の確保
続いて人材の確保も重要です。
内製で広告運用を行うためには対応する人材の確保が必要不可欠となります。すでに社内に人材がいる場合は配置換えなどの対応で問題はありません。
しかし広告運用が担当できる人物が「いそうにない」という場合は、以下のような方法で人材集めが必要となります。
小規模な広告運用であれば1名で問題はありません。ただし基本的には広告運用チームで2~5名程度のチームを組むことが理想的です。
内製で広告運用するために必要な人材
一般的に広告運用で必要となるであろう人材に関してご紹介していきます。
これ以外にも人材が必要な場合や、逆に一人が全てを兼任するという運用を取るケースもあります。
ただし可能であれば先ほども述べたとおり、広告運用専属チームを組むことが理想的と言えるでしょう。なぜなら他の業務と兼任するには広告運用は、基準として重すぎるという要素があります。
マネージャー
まずはマネージャーが必要です。マネージャーが行う業務は以下のようなものがあります。
- 戦略・戦術の立案
- KGI・KPI設定(※)
- 各種プロジェクトの推進・管理
- メンバーのマネジメントを担う
※KGIとは、Key Goal Indicatorの略で日本語では「経営目標達成指標」と訳される指標です。何をもって成果(ゴール)とみなすのかとする指標のことで、簡単にいうと最終ゴールです。
KPIとはKey Performance Indicatorsの略で、日本語では「重要業績評価指標」といいます。業務のパフォーマンスを計測・監視するために置く指標で、業績管理評価のための重要な指標となるものです。
広告運用は数字が非常に重要です。しかしやはりプロセスも見ていかなければ広告運用のノウハウとして再現性が無くなってしまうので、こういった管理をしたり数字を見てくれる人材が一人いると安心です。
アカウントマネージャー
アカウントマネージャーは、より実務のフィールドに立つ業種となります。日々広告アカウントの管理業務全般を担い、キャンペーン設定の変更や更新、その他入稿作業・レポート作成などアカウント(広告運用のプロジェクト全体)の実務統括を行う立場となります。
各種データ解析によってどのように広告を改善した方が良いのかといった企画立案や、実行采配も大切な業務となります。
デザイナー
広告はクリエイティブ命な部分もあります。よってデザイナーさんは内製であっても外注であっても、基本的に絶対に必要な人材とお考えください。
- 広告に使用する動画、静止画、テキストの制作
- ランディングページ・ウェブサイトの修正
などを担当します。
基本的には広告クリエイティブを制作するため、コピーライティングのスキルやデザインスキル、そして何より重要なガイドラインに関する意識も必要となります。
1人が全てを担う場合もあれば、静止画専門やテキスト専門など専門に分ける方法もあります。
※余談ですが、デザイン~ガイドライン準拠のライティング~数字を意識した広告プランニングまで自走できるデザイナーさんを獲得するのは非常に難易度が高いため、多くの場合ここだけ分業制にするか、外注とされるケースが多い印象です。
エンジニア
広告運用の生産性を上げるためにツールやAPIを活用していくエンジニアという業種もあります。業務効率化から見ればRPA(ロボットによる工数自動化)、レポーティングの自動化/ダッシュボード構築、入稿・入札調整などの効率化/高精度化など、対応範囲は多岐に渡ります。
総合的に広告効果の向上を目的とした技術的対応をするため、タグの動的な値出力やCRMツールとの連携など、プラットフォーム側担当者とのやりとりもエンジニアが行ったほうが早いケースもあります。
なお、運用する広告や使用するツールによって必要なスキルは変化するため、Facebook広告のエンジニアとtiktok広告のエンジニアが別人というケースも運用上よく見られるケースです。
内製で広告運用を行う場合はインハウス支援が頼りになる
上記でお伝えしてきた通り、内製でも一通りの広告運用が可能です。
しかし、いきなり全ての業務を内製化するよりも、内製化の支援を受けることでよりスムーズな広告運用が可能になるのは言うまでもありません。
実際のところ広告運用は内製でも「物理的には可能」というレベルの話で、効率化や何よりも結果を追い求めるのであれば、ある程度プロに委託するという選択肢は現実的なものとなります。
ただし広告運用をすべて委託してしまうのは、管理費用や委託費の部分でコスト高になる可能性もあります。
ということで「いいとこどり」をしたインハウス支援という選択肢があります。
なお当社はインハウス支援会社となります。
インハウス支援会社の中でもとりわけ、当社のような伴走型支援を実践している会社であれば「御社の広告サポーター」のような位置付けで弊社人員が現場に入り、御社の広告担当者にOJTのような形でノウハウや知見をお伝えしつつ広告運用をサポートいたします。
まとめ
今回は内製で広告運用を行う方法について解説してきました。
お伝えした通り内製のみでも運用が可能ですが、適切なサポートを受けることでよりスムーズな広告運用が可能です。
弊社では伴走型のインハウス支援により、 「広告担当者の育成」を承っております。
・広告運用の品質はプロ水準
・実際に運用するのは貴社(貴院)広告担当者
・広告代理店への外注・委託と異なり、ノウハウやテクニックは自社(自院)に残る
といった特長があります。
さらに弊社は「薬事法管理者在籍のインターネット広告代理店」です。
よって薬機法・医療広告ガイドライン等の各種関連法規についても対応が可能となっており、さらに
・YMAA(薬機法、医療広告ガイドラインの知識を習得した広告取扱担当者)
・KTAA(景品表示法・特定商取引法の知識を習得した広告取扱者)
も取得しておりますので、高い水準での広告運用をご提供可能です。
どんな些細なご質問でも構いません!
まずはお気軽にお問い合わせください。