最近、広告運用を内製化するにあたって、インハウス支援会社をそのパートナーに選ぶ企業が増えています。
しかし、そもそもインハウス支援会社の何を基準に選んだらいいのかわからないという声も聞きます。そこで今回は、インハウス支援会社選びのポイントと注意点について解説します。
目次
インハウス支援会社とは
まずはインハウス支援会社とは何かから説明していきましょう。
インハウス支援会社とは、その名の通り自社内に常駐、または定期的なMTGの参加を通して自社の広告運用業務をサポートすることに特化した会社のことを指します。
具体的には、広告運用実務や制作などの業務を代行したり、社内広告担当者のコーチング・助言指導をしたりといったことを請け負うのが一般的です。
つまり、外部に委託せずとも社内だけで広告運用を、ゆくゆくは完結できるような体制を整えてくれるわけです。
インハウス支援会社に依頼するメリット
では次に、インハウス支援会社に依頼することによるメリットを見ていきましょう。
コストの削減
まず第一に挙げられるのが、「コストの削減」という点です。
通常、広告代理店への外注費というのは広告運用費の約20~30%程度がかかります。つまり月間200万の広告予算であれば、運用委託費で40~60万円がかかるイメージで、さらに制作も委託する場合、1件あたりで区切っても数万円~数十万円の費用がかかるものです。
特に広告出稿をスタートアップする段階にいると、これが非常に大きな出費に鳴ることもあります。
この出費を避けるべく自社で広告運用をイチから内製する場合、「広告費」については出稿に慣れるまでの間、表現の語弊を恐れずに言えば「無駄撃ち」が発生するケースがほとんどです。
刺さる広告、刺さる配信設定を見つけるまでに、数百万以上かかるケースも決して珍しくはありません。
これをすべて教育コストとして自前でまかなおうとすれば、当然のことながらかなりの金額が必要になります。
インハウス支援会社への依頼であれば、野球に例えると自社に助っ人コーチがやってきて新人選手に指導を行い、さらに試合にも出場してくれるようなイメージで利益も追求しつつ、費用もコーチとしての費用と広告出稿業務の費用がコミコミとなるケースが多いため、やはりコスト面はパフォーマンスがよくなります。
コミュニケーションコストの削減
第二に「コミュニケーションコストの削減」も挙げられます。
代理店によっては案件ごとに担当営業マンが変わるため、コミュニケーションロスが発生しやすくなりがちです。さらに場合によっては、案件ごとの進捗状況を把握することも難しくなるでしょう。
一方、インハウス支援会社であれば、基本的にすべての作業を一元管理できるため、こうした問題はすべて解決できます。
もちろん、すべてをアウトソースしてしまうのではありませんので、たとえばクリエイティブ面などに関しては、自分たちでも手を動かして制作していく必要はありますが…。
それでも、基本的には「広告の運用をすべて任せられる」という点は大きなメリットと言えるはずです。
ノウハウの自社蓄積
第三に「ノウハウの自社蓄積」があります。
広告代理店に広告運用を委託すると、基本的にそのノウハウや細かい調整に関する情報は全て広告代理店側のナレッジ・ノウハウとなるため自社に情報が来ることは通常ほぼありません。
しかし、インハウス支援会社の場合はそもそも「外から」ではなく「内から一緒に」広告運用を行い、そして担当者にノウハウを伝授していく形態となりますので、広告運用に関するあらゆる情報を共有できる環境があるのです。
よって自社内で運用している感覚に近い形で広告運用を行うことができ、かつ、ノウハウも自社に蓄積されていきます。
自社ならではの知見を元にした広告展開が可能
第四に「自社ならではの知見を元にした広告展開が可能」という点があります。
これは広告代理店に展開を依頼すると、往々にして自社商材の細かなメリットや、社内で推したいと思っている要素が削られたり、代理店側で深く理解出来ずに「売れ線」に当てはめて出稿展開をしてしまう問題を解消してくれます。
インハウス支援の場合はそもそも御社のチームに入って広告運用を行いますし、広告運用について御社の担当者の生の声をそのままダイレクトに取り入れ、そして最適な形で反映させることが可能です。
広告運用のスピード感を確保できる
第五に「広告運用のスピード感を確保できる」という利点があります。
通常、広告代理店に外注した場合、広告運用の開始から終了までのリードタイムは平均2週間~1ヶ月程度と言われています。
対してインハウス支援の場合、広告運用のスタートアップ段階から関わることで、これよりも短いリードタイムで出稿を出すことも可能です。
(そもそも自社担当者の方とタッグを組んで進めますので、当然といえば当然ですが・・・)
このように、広告代理店に外注した場合にはどうしても発生しやすい広告運用の遅延リスクを大幅に軽減できるわけです。
安心できるインハウス支援会社を見分ける5つのチェック項目
では、次にインハウス支援会社を選ぶ際にチェックすべき5つのポイントについて見ていきましょう。
ポイント1:実績
まず最初に確認しておくべきなのは、「インハウス支援会社の実績」です。
インハウス支援会社の中には、広告代理店出身者が立ち上げた会社もあれば、もともとフリーランスでアフィリエイトをしていた人物が起業したという会社も存在します。
前者のパターンであれば、広告代理店での経験を活かして、広告運用の実務経験が豊富である可能性が高いと言えます。
一方で後者の場合は、広告代理店出身ではないため、広告運用に関する「正しい」知識が乏しい可能性があります。
とはいえ、どちらにせよ、まずは実績を確認しておくことが大切です。実績はNDA(秘密保持契約)の兼ね合いでHP等には掲載されていないか、掲載されているのはごく一部、というケースがほとんど(却ってそちらの方が信頼出来ますが)ですので、まずは問い合わせをしてみて、質問に対して誠実な回答が得られるかどうかを確認するようにしましょう。
ポイント2:過程から結果までを数字で見られるかどうか
続いて、「過程から結果までを数字で見られるかどうか」です。
業者によっては広告運用の「成果」にフォーカスしているケースも多く、広告運用の進捗状況や細かい過程が数字では中々把握しにくいというケースがあります。
本当に実力のあるインハウス支援会社であれば、広告運用の状況が常に可視化されている状態なので、一貫して数字ベースで説明を受けたり、あるいは相談が可能です。
また、こういった業者は広告運用の過程から結果までを数値化して説明してくれることが多いため、広告効果&指導の効果を実感しやすくなります。
ポイント3:スタンス
さらに「広告運用に対するスタンス」です。
スタンスも重要です。
特に広告運用という企業のブランディングの根幹にも関わる重要な部分を任せるわけですから、広告運用の考え方が自社のビジネスモデル・考え方とマッチしているかどうかは、とても大切な要素です。
簡単に言えば、会社としては商材を「綺麗に売りたい」と考えているのに、依頼した業者がラフプレー上等で強引に攻めてくるようなら、それは本末転倒です。
逆に、依頼する側としても、広告運用&指導を任せる以上は、ある程度は「広告主目線で考えてくれる」パートナーでなければなりません。
まとめ
今回は「インハウス支援会社はどう選ぶ?プロが教える選び方&チェック項目3選」と題してお送りしました。
基本的にインハウス支援会社の選び方としては、広告運用の成果を数字として見せてくれるかどうか、またそのプロセスから結果までの過程がしっかりと見えるかどうかという点が、最終的に判断基準になるでしょう。
また、広告運用だけでなく、クリエイティブやマーケティングに関しても、御社の広告運用方針に合致するかという点についても、しっかり確認しておきましょう。
なお当社も、広告運用の内製化を検討中の企業様から多くのご相談を受け付けております。
特に薬機法関連の広告運用には定評があり、その他各業種オールラウンドにご相談を承っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
弊社では伴走型のインハウス支援により、 「広告担当者の育成」を承っております。
・広告運用の品質はプロ水準
・実際に運用するのは貴社(貴院)広告担当者
・広告代理店への外注・委託と異なり、ノウハウやテクニックは自社(自院)に残る
といった特長があります。
さらに弊社は「薬事法管理者在籍のインターネット広告代理店」です。
よって薬機法・医療広告ガイドライン等の各種関連法規についても対応が可能となっており、さらに
・YMAA(薬機法、医療広告ガイドラインの知識を習得した広告取扱担当者)
・KTAA(景品表示法・特定商取引法の知識を習得した広告取扱者)
も取得しておりますので、高い水準での広告運用をご提供可能です。
どんな些細なご質問でも構いません!
まずはお気軽にお問い合わせください。