Web広告を始めたばかりの方から中級者・上級者の方まで・・・まんべんなく非常に気になる数値があります。
それがCTRです。
CTRと聞いただけで心がワクワクとなる方もいれば、クライアントや上司からの叱責を思い出してビクビクしてしまう方もいらっしゃるなど、CTRは(業界の)人の心に大きな影響を及ぼす数値でもあります。
無理もありません。CTRはクリック率を指す言葉であり、このCTRが低ければ低いほどそれだけ自社の広告がクリックされず、また見られていないということになりますので、広告出稿が失敗しているということにもなりかねません。
(※厳密に言うと高ければ良いというものでもないのですが・・・ここがまた難しいところです)
そこでここでは媒体別に平均クリック率はどのくらいなのかということについて解説するとともに、向上させるためのテクニックも解説していきます。
目次
CTRとは
CTRとは、Click Through Rateの略で、クリック率のことを指します。クリック数をインプレッション数(広告の表示回数または配信数)で割ることで算出できます。
例えば、広告が1万回表示され、100回クリックされたとすると、CTRは100÷10000=0.01(=1%)となります。
これは、WEB広告を見た人のうち、どれだけサイトを訪れたのかを表す指標です。
一般的に、CTRが高いほど、その広告が興味を持たれやすいものになっていると言えます。逆に、CTRがゼロに近ければ近いほど、広告は表示されているのにクリックされていない、つまり効果が上がっていない、ということになります。
媒体ごとの平均クリック率
それではここからは各媒体ごとの平均クリック率について解説していきます。
なおここで重要なことは、商材・出稿状況、その他予算等によって、実際には平均から外れた数値が出ることもあるという話です。
とはいえ各媒体ごとの平均クリック率を大幅に割り込むようであれば広告出稿に何らかの問題があったり、クリエイティブが刺さらないものになっているなど、いくつかの問題点や改善点が見つかる可能性は十分にあります。
ここでは参考にしていただくため各媒体ごとの平均クリック率を解説していきます。
Google(リスティング)広告の平均CTR
Googleにおけるリスティング広告の平均CTRはおよそ2%から6%程度となっています。
これは媒体全体の平均CTRからすればかなり高い数値であり、Googleのリスティング広告が色々な意味で優秀で、どういった広告出稿であっても比較的クリックされやすいということを意味するという考え方もできます。
元々リスティングは検索連動型広告という要素もあるため、こうしたところで平均CTRが上がりやすい傾向は確かにあります。
Google(ディスプレイ)広告の平均CTR
ディスプレイ広告の場合は平均CTRがリスティングと比較すると大幅に下がる傾向にあります。
平均CTRとして0.3%から1%程度が平均値と言ってよいでしょう。
ということでCTRが1%を割り込んでいるからといって、Googleのディスプレイ広告が失敗しているということには即座にはなりません。
ただし、CTRが例えば0.01%であったり、あるいは全くクリックされないような状況が続く場合はクリエイティブの部分で改善の余地があると言ってよいでしょう。
また、ほぼ見られないケースではありますが・・・場合によっては飛び先のURLや効果測定がうまく設定できていないといったケースもあるので、大幅に平均CTRを割り込んでいる場合には一度配信設定などを確認すると良いでしょう。
YouTube広告の平均CTR
YouTube広告の平均CTRは0.65%です。
昨今全く新しい広告プラットフォームとして知られるようになったYouTube広告。素材によっては爆発的なROAS(※)をたたき出すこともあるなど、一部の広告出稿関係者からは「YouTube様さま」と呼ばれるようなプラットフォームでもあります。
※:ROAS=広告の費用対効果
ただし母数が多いことや、YouTube広告がそもそもコンテンツをオーバーラップする形で表示される形式ということもあり、平均CTRはさほど高くはありません。
しかし、ユーザーの視聴動線を邪魔するような広告出稿の方法であっても0.65%の平均クリック率があるということは・・・注目に値するものと言ってよいでしょう。
つまり広告の品質がよければ、また訴求するものが新しければ、このくらいの数値まで出てくるという話でもあります。
Facebook広告の平均CTR
Facebook広告のCTRは、平均して1.11%となっており、他の媒体と比べて平均して低いです。 これはGoogleアドワーズの平均CTRと比較しても低くなっています。
ただし「オーディエンス」機能によって、ユーザーの性別・年齢などのセグメントが詳細に可能であることからより精度の高いターゲティングが出来るため、CTRを高くすることはそう難しいことではありません。
Instagram広告の平均CTR
Instagram広告は平均CTRが約0.22%と、他のSNSに比べても特に低めです。
しかしその分、ユーザーのエンゲージメント率は高く、さらに「ストーリー」という機能があり、通常の投稿よりも多くの人に見られるため拡散されやすいものでもあります。
そのため、インスタグラムの広告は商材によって他のSNSと比較しても、より効果的な施策が可能となります。
Twitter広告の平均CTR
Twitter広告の平均CTRは0.86%と、他の媒体と比べて低い数値です。しかし、この数字は「平均」であり、実際はもっと高い数値のプロモツイートもあります。
またTwitter広告の場合は、リプライや発信元アカウントの信頼性など、広告以外にもCTRに影響を与えうる要素があるため一概には言えませんが他の媒体に比べてエンゲージメントを高めやすい性質もあります。CVR(コンバージョン率)を高めるためには有効な媒体とも言えます。
CTR向上テクニック
ここでは、CTRを向上させるためのテクニックを3つご紹介します。
テクニック1:ターゲットを明確化する
まずテクニックの1つ目は、ターゲットを明確化することです。
例えば、ダイエットサプリの広告の場合、ひとくちにダイエットサプリといってもどの層をターゲットにするかで、広告の戦略は変わってきます。
ターゲットの性別、年齢層、どの程度のダイエットをしたいと思っているのか(太りにくい体質になることを求めているのか、急いで体重を落としたいのか、など)、効用をダイエットに絞っていいのか(肌荒れ改善やむくみ解消なども同時に求めているのか否か、など)……これらを検討して、商品のターゲットを明確にしておくのです。
ターゲットが明確になれば、広告を出すメディアや、リスティング広告の際のキーワードの選択も変わってきます。
テクニック2:ターゲットの興味を惹く内容
テクニックの2つ目は、明確にしたターゲットの興味を惹く内容にすることです。
例えば、テクニック1でも例にあげたダイエットサプリの場合、ターゲットを若年層の女性に絞ったならば、若年層の女性が興味を持ちそうな内容を考える必要があります。
痩せることで流行の服を着ることができるようになる、というようなイメージを喚起させたり、仕事で忙しいあなたも無理せず続けられるイメージを盛り込む、といった具合です。
広告のデザインも、若々しさや可愛らしさが求められるでしょう。
同じ女性でも中高年層がターゲットならば、肥満がまねく生活習慣病の怖さを盛り込んだり、健康寿命が伸びるイメージを喚起させたり、といった具合です。広告のデザインも、落ち着いたものや、高級感が求められるでしょう。
テクニック3:クリックを促すキーワードを入れる
テクニックの3つ目は、クリックを促すキーワードを入れることです。
広告にはビジュアルイメージも重要ですが、それと同じぐらい言葉の力が大事です。特にリスティング広告の場合、検索結果ページに表示される言葉の力だけでユーザーの行動を促す必要があります。
そこで、クリックを促すようなキーワードを考える必要があります。テクニック1で絞り込んだターゲットが興味を惹くようなキーワードを、広告に盛り込みましょう。
このようなキーワードは広告を作る人間が自力で考えても良いですが、ネット上での検索の傾向を分析して、どのようなキーワード同士が関係性が深いのか、検討することも大事です。
例えば、テクニック3で述べた中高年向けのダイエットサプリならば「健康」や「寿命」や「更年期」といったキーワードが、クリックを促すキーワードになるかもしれません。
まとめ
今回は媒体ごとの平均クリック率はどのくらいなのか?という情報をまとめてご紹介してきました。
特にクリック率については商材や状況ごとにまちまちであることからも、なかなか指標とすべき平均値が見つけられないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし重要なことはCTRはもちろんのこと、その先に待っているコンバージョンやコンバージョンレート(CVR)というケースがほとんどです。
広告出稿を結果で見るのであれば、CTRを高めることはもちろんCVRも高めていかなければなりません。
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