美容クリニックを開業するにあたって広告を出したい、もしくは現状以上に集客したいとお考えの方はたくさんいらっしゃると思います。市場が拡大する中、競合との差別化で集客を図るには、広告は有効な手段のひとつです。
そこで出てくるお悩みが「美容クリニックで広告出稿を成功させるにはどうしたらいいの?」というものです。
結論から言えば、美容クリニックの広告出稿成功の秘訣は各種法令法規の遵守と、より親しみの湧く信頼感のあるホームページや広告の作成ということになります。
そこで今回は美容クリニックにスポットライトを当て、広告出稿を成功させる秘訣について解説していきます。あわせてBANされづらい表現についても解説していきます。ご参考にされてください。
美容クリニックにおける広告出稿の秘訣
広告を出しても、集客が少なければ勿体ないですよね。
そこで今回は、広告を成功させるための秘訣を詳しく解説していきます。
サービスやお店の魅力を伝えるために、ぜひお役立てください。
秘訣1:「ターゲット」を明確にする
広告を成功させるための第一歩は、ターゲットを明確にすることです。
あなたの美容クリニックには、どんな人を集めたいでしょうか。
どんなお客さまを求めているのか、ターゲットを明確にすることで、その人にしっかりと届く広告になります。
秘訣2:「キャッチコピー」を考える
キャッチコピーとは、美容クリニックに注目してもらうためのフレーズやスローガンのことです。印象に残りやすく、クリニックの魅力が伝わるものがふさわしいといえます。
とはいえこちらについても法律によって規制が行われているケースもあるため、表現には十分に気をつける必要があります。
秘訣3:「アクセスマップ」を目立たせる
アクセスマップとは、あなたの美容クリニックへの行き方を示す地図のことです。
来店を決める要素のひとつですので、始めて来院するお客様にとってわかりやすいものを用意しましょう。
また、大胆な色使いや面白いデザインにすることで、よりマップを目立たせることができます。配色によっては、かえって見づらく利便性を損ねることがありますので、注意が必要です。
秘訣4:信頼感・親近感の湧く「院長プロフィール」を載せる
院長プロフィールは、クリニックへの信頼性や安心感の獲得につながります。
資格や経験、受賞歴などの情報は、信頼感が得られやすい一方で堅苦しい印象も与えやすいものです。親しみやすさも意識するとよいでしょう。
秘訣5:SEO・MEO対策
SEOとMEOは、美容クリニックの集客を増やすための重要なテクニックです。
SEOは “検索エンジン最適化”、MEOは “マップ検索エンジン最適化 “を意味し、どちらもインターネット上での視認性を高めるためのテクニックです。
普段あなたが情報を検索するときは何ページ目まで確認するでしょうか。
ターゲットに合わせた広告を作っても、検索上位に表示されなければ目に触れる機会が少ないのが事実です。最適化されやすい明確な基準は明かされていませんが、上位に表示される、もしくは人気のサイトをチェックしてみると発見があるかもしれません。
美容クリニックの広告出稿における注意点【医療広告ガイドライン】
美容クリニックの広告掲載には、ガイドラインがあることをご存じでしょうか?他のクリニックとの差別化を図ろうとするあまり、知らず知らずのうちにガイドラインに抵触している場合も見受けられます。
ガイドラインに違反するとペナルティを受けることになりますし、何よりクリニックの信用を損なってしまいます。患者さんに安心してクリニックを利用してもらうためにも、ガイドラインをしっかり確認して適切な広告運用を心がけましょう。
「医療広告ガイドライン」とは?
医療広告ガイドラインは、治療についての虚偽や誤解を招く表現から消費者を保護し、広告されているサービスに関する正確な情報を得るために設けられています。
ここからは、医療広告ガイドラインについて例をあげて詳しく説明していきます。
BAN、違反報告されない表現もまとめていますので、確認してみてください。
禁止される表現1:口コミ・体験談
クリニックの広告としての口コミや体験談の掲載は、ガイドラインで禁止されています。
個人がSNSに感想をあげることへの規制はありませんが、効果の実感には個人差が大きく、患者の選択に誤認を与えうるため広告出稿する事業主体が体験談や口コミを掲載することは、ガイドラインで一般に禁止されています。
他方「この業種やこの表現であれば口コミや体験談の掲載もOK」など様々な条件分岐があるため、詳細は当社のような薬機法や各種医療広告ガイドライン等に精通している事業者へお問い合わせいただくのが一番よろしいでしょう。
以下の画像をご覧ください。
これはよくあるお客様の声のホームページ以上の表現です。
どのポイントがアウトなのかお気づきでしょうか?
以下で解答編をお届けします。
このようにそもそも口コミや体験談を掲載している女性が画像素材のモデルさんであり(あるある1)、実際に施術を受けたご本人ではないこと。
そして事実でない口コミを実は外注しており(エアレビューなどと呼ばれます。あるある2)これもまたアウトとなります。
結果的に「人生が変わった!」などといったコメントも施術結果と直接の因果関係が認められないケースが多いため、総合的にこの口コミは現在掲載することができません(あるある3)。
令和に入ってもこういった広告を「ガンガン掲載しましょう!」という代理店もごく一部存在します。
しかしこれは代理店担当者にイケイケの勢いがあるのではなく、単純に法律関係について最新の情報を持ち合わせていないだけであり、こういった代理店とタッグマッチを行うのは「危険牌」と言えます。
禁止される表現2:ビフォーアフター
before・afterも現在のところ一部業種において禁止されています。
基本的には美容クリニック系統でのビフォーアフター表現は避けておいたほうが良いでしょう。
厳密には細かい条件や様々な表記によって、ビフォーアフター表現が例外的に許可されるケースもあります。
しかしこういった部分を見極めるのは非常に困難であり、どうしてもやりたい場合のみ掲載の可否について専門家と協議する・・・くらいのレベルでお考えください。
具体的には上記のような表現がアウトとなります。
このように美容医療の場合はビフォーアフター表現に問題が出てくるわけです。
禁止される表現3:虚偽・誇大表現
広告や営業は多少なり訴求するものをよく見せるため、多少大きな表現をするものです。
しかしこれも令和の時代に入り、こと美容医療関係については排除されるべき表現となってしまいました。
これは元々一部の悪質なアフィリエイターや一部の悪質な広告代理店の指導によって行われた過剰な広告表現の成れの果てであり、現在のところ虚偽の表現や誇大表現はほぼ全て通らないものとお考えください。
禁止される表現4:他のクリニックとの比較
他のクリニックとの比較表現も禁止されています。いわゆる比較広告です。
少し前までは名指しを避けてイニシャルで近隣の同業他社との比較表をホームページに掲載するなどして訴求する方法が流行っていました。しかし現在ではこういった手法も通用しません。
ごく一部、このような比較広告のページを別途用意しておき、深夜早朝の時間帯のみ広告を出稿するといった方法をとっている方もおられますが・・・こちらもさかのぼって行政から指導を受ける恐れがあるため、原則として避けた方がよろしいでしょう。
禁止される表現5:露骨な低価格アピール
治療に対する適切な判断を失う恐れがあるため、費用や治療に無関係の品物を強調した広告は禁止されています。
ということで露骨な低価格アピールも、程度問題こそあれ表現に気をつけなければならない時代となりました。このように美容クリニックの業界においてはほぼ弁護士並みの厳しい広告出稿表現における規制があるわけです。(※広告業界において最も訴求が難しいのが弁護士とこの美容医療業界と言われています)
なお、たまに「外注さんにお任せして作ってもらえば薬機法も法律も絶対大丈夫だし、なんだったら作業した人に責任を被せられる!」と考えている方もいらっしゃいます。
しかしこれは明確に間違いです。様々な事例を鑑みるにこういった悪質な広告表現は、仮に外注が制作したとしても最終的に責任を持つのは広告主体のクリニックとなるわけです。
ちなみに外注ライターさんやセールスライターさんにこういった案件を依頼した時に必ずしも完璧なものが上がってくるとも言えません。現在Webライターやライターとして登録している人数は一説には400万人以上いるといわれていますが、その中で薬機法や各種広告表現に精通しているライターは、弊社の感覚で恐縮ですが・・・全体の0.01%いればいいかな?くらいのレベルです。
美容クリニックの広告出稿方法
美容クリニックの広告といえば、以前はテレビCMや街頭広告を目にする機会が多かったのではないでしょうか。最近では、SNSや動画サイトの人気の高まりを受け、そこに広告掲載するケースが増えています。
ここからはおすすめの広告媒体を紹介するとともに、それぞれの特徴をあわせておさらいしていきます。
方法1:ホームページ
ホームページで美容クリニックの広告を出す場合、いくつか注意点があります。まず、ホームページは魅力的で見やすいものにする必要があります。潜在的な顧客は、彼らが探している情報を迅速かつ容易に見つけることができるはずです。
次に、検索エンジンに最適化されたウェブサイトにしましょう。これは、潜在顧客が検索しそうな関連キーワードやフレーズがあなたのウェブサイトに満ちている必要があることを意味します。
ウェブサイトがモバイルフレンドリーであることを確認する必要があります。より多くの人々が快適にアクセスできるよう、各種デバイスでウェブサイトが適切に表示されることを確認しましょう。
方法2:Web広告
Web広告も美容クリニックの広告の選択肢の一つです。利用できるWeb広告のプラットフォームはさまざまです。ウェブ広告を使用すると、彼らの場所、年齢、および興味に基づいて、潜在的な顧客をターゲットにすることができます。
また、ウェブ広告キャンペーン予算は個別に設定することができますので、設定を間違わない限り予算を大幅に超過することもありません。ただしこの予算の設定ミスによる大幅な予算超過は広告出稿の特に初期段階でよくある話なので、十分にお気を付け頂きたいと思います。
方法3:SNSアカウント
ソーシャルメディア上で広告を出す場合、FacebookやTwitterなどのSNSにアカウントを作成するのも1つの方法です。これらのサイトはユーザー数も多く、アカウントを作成して広告運用する美容クリニックも増えています。
また、SNSでは美容やファッションに興味のあるユーザーだけにターゲットを広告を見てもらうことができます。
方法4:YouTube広告
ソーシャルメディア上の広告として、YouTubeなどの動画共有サイト上で広告を配置することもできます。
テキストや画像広告よりも動画を好んで閲覧する人も増えているので、ビデオ広告の人気はますます高まりを見せています。
YouTubeの広告は、特定の視聴者にターゲットを絞ることができるので、美容に関心のある人に確実に見てもらうことができます。さらに、広告の再生回数やクリック数を追跡することができるので、効果の高さを確認することができます。
方法5:ポータルサイト
美容クリニックの宣伝方法として、GoogleやYahooなどのポータルサイトに広告を掲載する方法もあります。ポータルサイトとは、検索やニュース、メールなど様々なサービスを提供するWebサイトのことです。
ポータルサイトに広告を掲載することで、そのサイトを利用している多くの人にリーチすることができます。また、広告のターゲットを絞ることで、特定の場所にいるユーザーにのみ広告を表示させることができます。美容クリニックの近くに住む潜在顧客にリーチすることができます。
まとめ
このように美容クリニック関係は広告表現において様々な規制があり、気をつけなければならないことがたくさんあります。
しかし最適な表現でもきちんと設定や広告運用を行えば、十分に勝ち上がっていけるだけのポテンシャルがあるわけです。
広告の予算・媒体を最適化し、プロによる指導や助言を受けることによって広告の品質を高め、結果的に売上や集客の増加を見込めます。
当社では自社の広告運用担当者を育成し実際の運用を通して指導助言を行うインハウス支援を提供しております。
プロによる広告運用の結果と自社広告担当者の育成を同時に達成したいと考えておられる場合は是非、当社までご相談ください。
弊社では伴走型のインハウス支援により、 「広告担当者の育成」を承っております。
・広告運用の品質はプロ水準
・実際に運用するのは貴社(貴院)広告担当者
・広告代理店への外注・委託と異なり、ノウハウやテクニックは自社(自院)に残る
といった特長があります。
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よって薬機法・医療広告ガイドライン等の各種関連法規についても対応が可能となっており、さらに
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