広告運用において、絶対に外せない種別の運用方式があります。
それが検索連動型広告です。今回は検索連動型広告についてその仕組みから実際の運用方法におけるコツまで、徹底的に解説していきます。
といっても検索連動型広告はいわゆるリスティング広告ですので、今回は実際の運用のコツや運用におけるメリットを中心にお伝えしていく形となります。
目次
検索連動型広告とは?
検索連動型広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを入力した時に表示される広告のことです。
例えば『転職』と検索すると、求人サイトの広告が表示されますよね?あれが検索連動型広告となります。他にも『婚活』と検索すれば結婚相談所の広告が表示されるのも検索連動型広告です。
他にも『ダイエット』と検索してもダイエットサプリの広告が表示されると思います。
このように検索するだけで意図にマッチした様々な広告が表示されるのが検索連動型広告です。
この検索連動型広告は、ユーザーに最適な広告を表示することが出来るため、非常に効果が高いと考えてよく、広告業においても昨今特によく使われる手法です。
検索連動型広告のメリット
検索連動型広告には以下のようなメリットがあります。
基本的に、検索連動型広告は予算がたくさん必要な大企業向けの運用方法だと誤解されがちです。
しかし実際には中小企業や、オンラインでの広告出稿に進出したばかりの企業様にこそお使いいただきたい方法です。
メリット1:コストに無駄がない
コストに無駄がないのがまずひとつ、挙げられます。
検索連動型広告はその特性上、ある程度狙ったユーザー層に広告を表示させることができます。
よって従来の広告のように「対象外のユーザーに広告が届く」という状況を避けられます。
また、広告費は仕組み上、基本的に配信するユーザーの数が増えれば比例して増えていきますが、検索連動型広告の場合はそもそもブロード(広く)配信せずとも興味関心が近いユーザーに対してナロー(狭く)でアプローチできるという特徴もあります。
そのため、広告費を抑えることができるケースも多いということになります。
ということで従来型のディスプレイ広告と比べると、圧倒的に費用対効果が色よいというケースも考えられるのです。
メリット2:細かなターゲッティングができる
検索連動型広告のメリットは「細かなターゲッティングが出来ること」にもあります。
というのも、検索連動型広告ではユーザーの行動履歴からその人にとって最適な広告が表示されるため、非常に細やかなターゲッティングが可能となります。
例えば、あるユーザーが『今すぐ”運動をせずに”痩せたい』と思っているとします。
すると、そのユーザーにはダイエットサプリの広告が表示されるケースが必然的に多くなります。
これは、単に「ダイエット」から広告を表示させているのではなく、ユーザーの行動履歴から『今すぐ、それも運動なしで痩せたい』という気持ちを読み取った結果で表示されるのです。
このように、検索連動型広告ではユーザー一人一人のニーズ(そして、時として潜在的なウォンツ)に合った広告を表示することが可能なのです。
また、そもそもターゲティング機能に加えてディスプレイ広告でも使用するような細かいターゲット設定を組み合わせる(例えば、『20代前半の女性』『30代後半の男性』など)ことで、より精密なターゲティングも可能となるなど、奥の深く、またカスタム性の高い手法といえます。
メリット3:分析・効果確認がしやすい
この手の広告配信方法については「分析・効果確認がしやすいこと」にもメリットがあります。
というのも、検索連動型広告も通常の広告同様にどんなユーザーに広告が表示されたのか、あるいは表示されなかったのか、表示されたがクリックされなかったのか、などを確認することができます。
そして、そのデータをもとに改善点を見つけて、次の施策を打つことができるのです。
つまり、分析と改善を繰り返しながら、より効果的な広告運用を行うことができるわけです。
また、検索連動型広告の場合は、クリック単価やインプレッション単価など、広告費において「成果報酬」の性質が割合高いため、費用対効果がわかりやすいという特徴もあります。
検索連動型広告が適しているケース
ここからは検索連動型広告が適しているケースについて、いくつかケーススタディとともに解説していきます。
結論を先取りしてお伝えすると、基本的に検索連動型広告が適しているのは客層がはっきりしている商材や案件と言ってよいでしょう。
ケース1:ニーズがはっきりとしている
検索連動型広告が適しているケースのひとつに「ニーズがはっきりとしている」というものがあります。
というのも、検索キーワードには様々なものがありますよね?例えば『ダイエット』というワードで検索するとします。
この検索結果を見ると、『痩せる方法』『痩せるための運動法』『痩せるための食事法』など、実に多くの情報がヒットするはずです。
ユーザーはその中から検索行動として、より本人の理想に合った(マッチした)情報にアクセスし、その情報が蓄積されていきます。
このように、検索キーワードから発生する検索行動には顧客のニーズに関して得られる情報が非常に多く含まれています。
結果、いわばニーズがはっきりしている状況となります。つまり、検索連動型広告ではこれらの情報を適切に表示することで、ユーザーにとって有益な(欲している)情報を提供することが可能なのです。その結果として、回り回ってコンバージョン率(成約率)の向上も期待できます。
ケース2:ターゲットの地域・年齢層が明確になっている
「ターゲットの地域・年齢層が明確になっていること」も好適ケースです。
というのも、ターゲットの地域・年齢層が明確になっている場合、反対に言えば広告出稿側からしても「そこにさえリーチできればこちらのもの」というケースが往々にしてあります。
この場合は検索連動型広告でその層に向けた広告を出すことで(当然ですが)成果が見込みやすくなります。
たとえば、地域密着型のスーパーマーケットやドラッグストアなど、また、飲食店などの外食産業でも、その地域に住んでいる・生活圏があるユーザーに狙い撃ちで広告出稿したほうが、もちろん集客効果が期待できるでしょう。
いわゆるディスプレイ広告だと、どうしてもユーザーの地域や属性に一定割合でブレが出やすくなりますが、検索連動型広告の場合はそもそも検索行動に即した情報もプラスされますので、こうしたズレ・ブレが起こりにくくなるメリットもあります。
このように、ターゲットとなる顧客層が明確な場合は、検索連動型広告が適しています。
ただし、注意点としてひとつ補足しておくべきことがあります。それは「広告出稿側が明確にしたい顧客層と、実際に来店する顧客層が必ずしも一致しないこともある」という点です。
少し複雑な話になるので、分かりやすく解説します。
たとえば、極端な事例でいうと地域密着型のスーパーの場合、メインの顧客層が地域の高齢者というケースもあるでしょう。
この場合、いくら地域に根ざした店舗だとしても、そもそもネットを見ている層の中に買い物客になりそうなユーザーが少ないのであれば、広告出稿側の想定していた顧客層にはなかなか刺さりません。
「〇〇さんの場所は知ってるけど、うちら普段行かないし・・・」となれば、広告のリーチには成功していますが、肝心の成果が出てきません。
このように、検索連動型広告は便利な一方、やはり最後は人の手による微調整や、プロの介入が必要なケースもあります。
ケース3:競合他社も検索連動型を導入している
競合他社も検索連動型を導入している場合、やはり自社でも右に倣え、ではありませんが検索連動型広告を導入したほうが効率が良い可能性が高いです。
なぜなら、そもそも競合他社がその方法で費用を投じているのであれば、同類の商材・ターゲティングにおいて検索連動型広告の成功例がすでにあるわけで、その成功事例をそのまま真似してしまえば(語弊を恐れずに言えば)良いのです。
また、検索連動型広告においてクリック単価が高くなる=競合が多いことになるため、一見すれば「勝ち目がない」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、実際にはその逆です。
その競合他社が「すでにその商材で広告費用を投じても良いと判断するだけの成功例を持っている」と推測することも出来ますよね。
つまり、その業界・商材では既に検索連動型広告の導入が「常勝パターン」になっている可能性が高いという仮説が成り立ちます。
よって、競合他社が検索連動型広告に参入している=自社でも十分に勝ち目があるため、検索連動型広告の導入は好適という話になるのです。
検索連動型広告の運用におけるコツ
検索連動型広告の運用にはいくつかコツのようなものがあり、これらを守らないと効果が半減してしまったり、あるいは赤字で撤退の憂き目に遭う可能性もあります。
具体的には以下のようなコツを押さえつつ運用するようにしたいところです。
コツ1:効果的なキーワードを使う
検索連動型広告の運用におけるコツとして「効果的なキーワードを使う」ことは重要です。
というのも検索連動型広告では、ユーザーが特定のワードで検索した時に表示されるページに広告が表示されなければ意味が半減してしまいます。
そのため、ユーザーにとって有益な情報が含まれたページが表示されるであろうキーワードを狙って出稿する必要があります。
例えば例によって『ダイエット』というワードで検索するユーザーをターゲットにしたとします。この時、ダイエットであれば薬機法等にも留意した表現が必要ではあるものの「楽して」「1ヶ月」などの周辺キーワードを出稿ワードにすることで、より正確なニーズに応えることができます。
検索されるワードの組み合わせ次第では、より多くの「今すぐ客」ユーザーにリーチできる可能性が高まります。
コツ2:ユーザー目線で考える
はい、検索連動型広告の運用におけるコツとして「ユーザー目線で考える」ことは重要です。
というのも、ユーザーが意図するキーワードと私たち業者側が想定するキーワードには自ずと乖離があるからです。
例えば、ある商品について調べている時にユーザーは『〇〇 フリマ 送料無料』というキーワードで検索し、フリマアプリで送料無料で商品を得る方法(=安く買う方法)を調べていたとしましょう。
しかし、業者としてはそもそもフリマというキーワードが想定にない(公式で買ってほしい)ため、『〇〇 送料無料』というキーワードは出てきても『〇〇 フリマ』というキーワードは最初から出稿ワードの俎上にも上がらない事が多いのです。
このように、業者が狙う出稿ワードは必ずしもユーザーの意図するものでないことの方が多く、私たちはユーザーの目線に立って考えなければなりません。
コツ3:流行や季節性のあるキーワードを使う
この2つはどちらも旬なワードであり、商材・業態を問わず比較的ユーザーのニーズにマッチした検索結果に表示されやすくなります。よって、自然とクリック率が高くなりやすいものです。
また、季節性がある商品・商材は、その時期になると需要が高まるため、通年で同じキーワードを使うのではなく、時期に応じてキーワードを変更するなど、うまく運用できれば大きな利益が見込めるのです。
ただし、注意点としては、これらのキーワードは競合他社がすでに使っている可能性が高いということですね。
そのため、競合他社と同じキーワードで勝負すると、逆にクリック率が下がってしまう可能性がありますから、ここはプロの手が必要です。
まとめ
今回は検索連動型広告について、実際の運用におけるコツなどを中心にお伝えしてきました。
基本的に検索連動型広告は客層がはっきりしており、ピンポイントで顧客にリーチしたい広告商材や案件において特に成果を発揮しやすい広告です。
とはいえ現実的にはテクニカルな部分や、キーワード出しの部分においてプロの手が必要なケースもあるでしょう。
当社のようなインハウス支援を行っている業者であればこうした部分も、御社の担当者と一緒に二人三脚で指導をしつつ運用しつつで効果を出すべく尽力させていただきます。
検索連動型広告を導入したいが、なかなか方法がうまくつかめない!という方はぜひ一度当社までお気軽にお問い合わせください。
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