不動産の需要は、景気の波による上下はあるものの、なくなることのないものです。そんな不動産を取り扱う不動産仲介業者は、常により多くの集客を望んでいます。
そんな不動産仲介業者の集客には、広告出稿がとても効果的な手段です。実際、多くの不動産仲介業者が広告を出していますね。しかし、一方で注意すべき点もあります。
そこで今回は、不動産広告の広告出稿において注意すべき点や成功させるポイントについて解説します。そののち、不動産仲介業者の具体的な広告出稿先について説明します。
なお、不動産仲介業者の広告運用において、プロの助けを借りるという方法もあります。
不動産広告の広告出稿|注意すべき点は
不動産広告を出稿する際には、注意しなければいけない点がいくつかあります。
ここでは不動産広告を出す際に注意すべき点について解説していきます。
おとり広告の禁止
まず、注意すべき点として、おとり広告の禁止があります。
おとり広告とは、広告が商品やサービスの約束で人を誘い、その後別の商品やサービスに切り替えることです。
これは、不動産広告の禁止行為であり、懲戒処分の対象となる可能性があります。
必ず表示をしなければいけない項目
注意すべき2番目のポイントは、不動産広告に表示されなければならない特定の項目があることです。さらにこの項目は、広告を掲載するメディアによっても異なってくるので、さらなる注意が必要です。
不動産広告独自の掲載方法に注意
3つ目の注意点は、不動産広告の独自の掲載方法に注意することです。
例えば、「駅まで徒歩〇〇分」という表記ですが、これは自由に(例えば、不動産会社で一番足の速い社員が徒歩で、など)決めていいわけではありません。
徒歩分数の表示は80m=1分で換算するとなっています。
他にも、「1DK」と表示できるDKの広さは4.5帖以上の広さが必要です。わずかなスペースと狭いコンロしかないキッチンを指して「1DK」と表記することはできません。
ルールを破ると処分も
このようなルールを破ると、各方面から処分を受ける可能性があります。ルールを破った広告は、短期的には利益があるかもしれませんが、長期的にはまったく割に合わない行為です。
なお、考えられる処分としては、国交省からは「免許取消・業務停止」、消費者庁からは「措置命令」、不動産公取協からは「違約金課徴」といったものが挙げられます。
また、ポータルサイトでの掲載がルール違反となり、以降掲載NGになることも考えられます。
以上、適切な不動産広告を作成・運用できないとペナルティがあることが分かります。
しかし、不動産広告のルールをすべて理解し対応するには、非常に手間暇がかかるものです。
そこで、このようなときは一度、広告のプロに相談するとアドバイスをもらえるのでおすすめです。もちろん広告の作成から運用まで任せることも可能です。
不動産仲介業者の広告出稿を成功させるポイント
不動産仲介業者は東京都内はもちろんの事、各都道府県・各エリアごとに多数の競合他社がおり、基本的に入居希望者の取り合い状態が続いています。
また場合によっては、物件の取り扱いを別の仲介業者に持っていかれてしまうというケースもありますね。
よってとにかく集客を行うため、広告出稿を行い見込み客とのコンタクト母数を増やしていく、という考え方・戦略も重要になってきます。
そのような背景を踏まえ、ここでは特に一定規模までの不動産仲介業者において、広告出稿を成功させるポイントをご紹介していきます。
大手にはできないようなキメ細やかな広告出稿で、却って大手を出し抜くような戦略に成功するケースもあります。
競合他社と差別化する(家賃・サービスなど)
広告出稿を成功させるためのポイントの1つは、競合他社との差別化です。
これは、家賃を安くする、サービスを充実させる、物件の選択肢を増やすなど、さまざまな方法で行うことができます。
競合他社との差別化を図ることで、潜在的な顧客からの注目を集められる可能性が高くなります。
ターゲットを絞り込む(学生・単身赴任・ファミリーなど)
広告出稿を成功させるもう一つのポイントは、ターゲットを絞り込むことです。
これは、学生、独身者、または家族などの人々の特定のグループをターゲットにすることによって行うことができます。
ターゲットを絞ることで、広告の焦点を絞りやすくなり、ターゲット市場に到達しやすくなります。
自社の強みを明確にする(フリーレント、取扱い物件数など)
広告出稿を成功させるためのもう一つの重要なステップは、自社の強みを明確にすることです。
例えば、フリーレント期間や取り扱い物件数、賃貸条件の柔軟性など、自社の強みをアピールすることができます。自社の強みを明確にすることで、潜在的な顧客から注目される可能性が高くなります。
このように、広告出稿を成功させる確率を高めていくことができます。
ただし、広告を成功させるには、一長一短があることも忘れてはいけません。
各企業の特色はそれぞれ異なっており、広告出稿に独自のアプローチを見つける必要があります。
不動産仲介業者の広告出稿方法
不動産仲介業者の広告出稿方法には選択肢がいくつか考えられます。
ここでは特に、折込チラシや新聞、テレビといった伝統的なメディアではなく、オンライン上の広告メディアに着目します。紹介する方法は次の5つです。
方法1:ホームページ
ホームページは、すべての広告の起点となるものです。検索エンジンから見つけやすいホームページを用意することで、広告出稿だけでなくオーガニック検索からのリードも取り込むことができます。
ホームページを用意するためには、まず、検索エンジンの検索結果に表示させたいターゲットキーワードを決めることが大切です。
ターゲットキーワードが決まったら、そのキーワードに最適化したコンテンツの作成に取りかかります。
また、キーワードの最適化だけでなく、モバイルフレンドリーであること、読みやすく分かりやすいコンテンツであることも重要です。
そして、検索エンジンに最適化されたホームページが完成したら、ホームページに広告を掲載することができます。
広告出稿の最も一般的な方法は、Google AdWordsを利用することです。
AdWordsでは、特定のキーワードをターゲットにした広告をホームページに掲載することができます。誰かがあなたのターゲットキーワードのいずれかを検索すると、広告があなたのウェブサイトに表示されます。
方法2:リスティング広告
もう一つの広告方法として、リスティング広告があります。
リスティング広告とは、不動産物件情報サイトに掲載される広告のことです。日本で最も一般的なリスティングサイトは「SUUMO」です。
リスティング広告を出稿する際には、適切なカテゴリに広告を掲載することが重要です。
さらに、広告が正しい場所に掲載されていることを確認する必要があります。
例えば、東京の物件を広告するのであれば、東京のセクションに広告を掲載するようにします。
配置に加えて、広告がよく書かれており、それが必要な情報のすべてが含まれていることを確認することも重要です。広告には、物件の説明だけでなく、写真や連絡先も含める必要があります。
方法3:SNSアカウントの運用(Facebook・Instagramなど)
SNSアカウント運用とは、広告を目的としたソーシャルメディアのアカウントを作成・管理することです。不動産広告のためのソーシャルメディアとしては、FacebookやInstagramが代表的です。
広告を目的としたソーシャルメディアアカウントを作成する場合、まずターゲットに人気のあるプラットフォームを選ぶことが大変重要です。
アカウントを開設したら、プロフィールには会社名、連絡先、そして自社HPへのURLなどを入れましょう。
プロフィールの作成が完了したら、コンテンツの作成に取りかかります。
方法4:YouTube広告
YouTubeは、多くの人々が動画を見る一大プラットフォームです。そこに、WEB動画による広告を配信できます。すでに大手企業がYoutube広告を配信しているのをご覧になった方も多いかと思います。
YouTube広告は、広告を表示させるユーザーの性別や年齢、子供の有無、世帯年収などを選択できます。
方法5:不動産ポータルサイト(SUUMO・CHINTAIなど)
不動産ポータルサイトも、潜在顧客にリーチするのに最適な方法です。
リスティング広告やオープンハウスなどの広告を掲載することができ、潜在的な顧客にリーチするには絶好の機会です。
まとめ
今回は、不動産広告の広告出稿において注意すべき点や成功させるポイントについて解説しました。また、不動産仲介業者の具体的な広告出稿先についても、オンラインメディアを中心に説明しました。
不動産仲介業者が集客を増やしたいときに広告出稿は有効な手段ですが、留意すべきポイントや選択肢が多く、初めて運用を始めたばかりという方には悩ましいのも事実です。
不動産仲介業者が集客を増やすための広告運用について、より詳しく知りたい方は、ぜひ一度プロへご相談ください。
弊社では伴走型のインハウス支援により、 「広告担当者の育成」を承っております。
・広告運用の品質はプロ水準
・実際に運用するのは貴社(貴院)広告担当者
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よって薬機法・医療広告ガイドライン等の各種関連法規についても対応が可能となっており、さらに
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